陸上競技部

DATE:2024.05.22陸上競技部

【紙面連動企画】陸上競技部新主将・篠原倖太朗「三冠目指し日々の勝利を掴む」

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(撮影:坂元采夏)

今年1月に行われた箱根駅伝では準優勝という結果におわり、惜しくも大学駅伝史上初2年連続の三冠を逃した駒大陸上競技部。無念を晴らすため今年こそ三冠を目指す新チームの主将を務める篠原倖太朗(地4)に新チームの雰囲気や練習の様子などを聞いた。(聞き手:坂元采夏)

※こちらのインタビューは駒大スポーツ111号4,5面でも取り上げております。ぜひ合わせてご覧ください。

◆篠原 倖太朗(しのはら こうたろう)

――どんなチームにしていきたいか
「新しいチームは、4年生が抜けて、全く違うチームになっている。
新入生も入ってきて、強い4年生が抜けたため、まずは今のチームに合った『正解』を探していきたい。そして箱根に向けて1番良い状態で臨みたい」

――新チームの雰囲気は
「新入生が入ってきていないため、まだわからない部分もあるが、自分が入った時より上下関係もそこまで厳しくなく程よい感じになっている。もちろん練習の時は空気が引き締まるため、チーム内の緩急はしっかりとつけられている」

――座右の銘や大切にしている言葉は
「『集中、執念、努力』
この言葉はレース前によく言ってくれる言葉。集中して練習に挑んで、執念を持って努力をしろと言われている。レース前にこれらを唱えているとやる気が出てくる」

――どのような経緯で主将になったのか
「1月3日の箱根終了後に3年生で話し合い『自分がやろうと思っている』と伝えた。全員から『篠原しかいないでしょ』と言われ、主将になった」

――主将になった時の思いは
「3年次のこの時期には自分が主将になると思っていた。そのため、準備期間として1年間芽吹さん(24年卒、現トヨタ自動車)や他の4年生の姿を見てきた。主将になり、いよいよ自分の番になったなと思った」

――前主将から何かアドバイスはあったか
「特にはない。4年生はどの学年とも仲が良く、ちょうど良い上下関係だった。その部分をうまく引き継いでいきたい」

――渡米していつもと違う環境で練習したと思うが、渡米してどのようなことを感じたか
「標高が高い分、練習がきつかった。環境が変わると才能の差を感じた。田澤廉さん(23年卒、現トヨタ自動車)や太田智樹さんと一緒に練習をしたが、才能の差を感じた。去年の自分と比べると強くなったなと感じるところはあったが、日本トップレベルの人たちと比べると差を感じた合宿であった」

――チームとして伸ばしていきたい点は
「チームの1万メートルの平均タイムを伸ばしたい。5000メートルは13分台という平均タイムを目標にしているが、1万メートルは決まっていない。1万メートルを走れないとハーフにもつながらないため、具体的にタイムを決めたい」

――チームとして克服していきたい点は
「エースはいるが、下の層がいない。Bチームの走りによって、自分たちがやりたい駅伝ができるかできないかが決まる。そのため、BチームからAチームに入ってきたり、Aチームの子がSチームを脅かすくらいの存在になったりすると面白くなってくると思う。中間にいる子たちがどれだけ上がってくるかが重要になってくる」

――実際に注目している選手はいるか
「全員に期待をしている。2年生は1年間苦しんでいる子が多かったため、報われて欲しい」

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(撮影:横田瑞歩)

――個人として伸ばしていきたい点は
「ハーフを59分台で走りたい。前回は1時間1分台であったため、いつ走っても59分台で走れるようになりたい」

――個人として克服していきたい点は
「5000メートルのタイムが遅いため、ターゲットナンバーで落とされ、日本選手権に出られていない。そのため近いうちに5000メートルを走り、学生記録は出したい」

――チームの最終的な目標は
「どうしても自分の中には『三冠したい』という思いがある。『三冠』と言いすぎるとみんなにプレッシャーがかかってしまう。また、去年の鈴木芽吹さんが率いていたチームで三冠できなかったことを引きずっている。そのため、このチームで三冠できるかと言われたら、素直に「はい」とは言えない。まずは、出雲などをしっかりと勝ち、日々の勝利を掴んでいきたい。人によって勝利は違うため、1日1日の勝利を掴んだ結果三冠になればいいなと思う。勝利への執念をしっかりと持つようにしたい」

執筆者:志村采美、廣岡良祐

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