陸上競技部

DATE:2023.12.03陸上競技部

4人が自己ベスト!第311回日体大長距離競技会-後編

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(撮影:大塩希美)

第311回日本体育大学長距離競技会が12月2日に行われた。駒大からは9名が出場。帰山侑大(現2)が自己ベストを大幅に更新し13分台に突入したほか、4人が自己ベストを更新した。結果、インタビューは以下の通り。
(今回は5000m16組、17組、10000m5組を掲載。5000m15組は後編へ)

結果

◆男子5000m 16組
名前
タイム
篠川史隆(地4)
14:04.80
植阪嶺児(経1)
14:13.32
藤山龍誠(仏4)
14:26.15
◆男子5000m 17組
名前
タイム
帰山侑大(現2)
13:37.54 ☆自己ベスト
◆男子10000m 5組
名前
タイム
金谷紘大(政3)
28:56.03 ☆自己ベスト

戦評

5000m 16組

植阪は手前、篠川、藤山は後方を位置取りレースを進める。3周目で藤山が前に出ると、篠川もペースを上げ、集団の中腹につける。篠川はさらにペースを上げ集団を引っ張り、そのまま2着でフィニッシュ。2周目以降集団の中ほどを走り続けていた植阪も最後の1000mでペースを上げ、19着でゴールした。一方藤山は8周目から徐々に後退し、そのままレースを終えた。

5000m 17組

序盤から前方でレースを進める。4周目で外国人選手が先頭集団を形成する中、帰山は後方の集団のトップを走り続け、次の周回で先頭を吸収。6周目で集団がはっきり分かれると、帰山は日本人で唯一先頭の集団を走り続ける。ラスト3周まで余裕の表情で周回を重ねた帰山はスパートをかけ、日本人トップでゴール。自己ベストを30秒近く更新する走りを見せた。

10000m 5組

スタートから集団の後方を位置どり、レースを進める。中盤までは安定した走りで周回を重ねたが、8000mあたりで徐々にペースを落とし、集団からこぼれる。苦しい表情を浮かべて走る金谷だが、残り1000mで調子を戻し、スパートをかける。2周ではタイム計測のマネージャーから「(28分)50切れるぞ」と声を掛けられる場面も。最後は16着でフィニッシュし、自己ベストを更新した。

インタビュー

◆篠川史隆

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(撮影:橋本佳達)

ーー今日の調子は
「3週間前に日体大記録会を走り、その時の疲労が若干残っていたが、動き自体は悪くなく、13分台で走れるのではないかという自信を持った中で臨んだ」

ーーレースプランは
「前回のレースと同様に後ろからスタートしてじわじわと順位を上げていき、3000メートルからペースを上げて13分台を狙うレースプランだった」

ーー監督やコーチから言われていたことは
「前回のレースで14分台1桁を出していたので、しっかりと13分台を狙って落ち着いていけと言われた」

ーー今日のレースを振り返って
「集団のペースが前回のレースと同様でかなり遅かった。その中で3000メートルを通過したあたりで先頭に出て自分で集団を引っ張るか、ラスト1000メートルまで我慢をするかという状況で葛藤があった。結局、最後にペースを上がらなくなるのを恐れて4000メートルまで前に出れなかったため恥ずかしいレースをした」

ーータイムに満足はしていないか
「満足していない。前回のレースよりも3、4秒遅くなってしまい、13分台もでなかったため不満のあるレースだった」

ーー今後の目標
「12月末に世田谷記録会があり、今年の最後の公式戦にもなるので、13分台をもう一度しっかりと狙い、チームの士気を上げられるようにしたい」

◆植阪嶺児

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ーー今日の調子は
「連戦ということもありよくはなかったけどいい感じでもあった。可もなく不可もなくという感じ」

ーーレースプランは

「序盤から中盤はついていき、ラスト1000mでしっかり上げると決めていた。ことしレースに結構出てきてラスト1000mが課題だとずっと思っていたが、今回も上手くいかず、ラスト1000mで上げきることができなかった」

ーー監督やコーチから言われていたことは

「ずっと余裕をもってついていって、ラスト1000mでしっかり上げるように。最低でも13分台を出して、これからの自信につなげていくようにと言われていたが(13分台は出なかった)」

ーーレースを振り返って

「ラストでキレが足りない。余裕をもってレースができていないことが課題だと思った」

ーー今後の目標

「ことし強い4年生が抜けて、来年は自分たちが駅伝を走らないといけなくなってくると思う。もっと自覚をもってハーフでも結果を出し、駅伝メンバーに絡めるようにしていきたい」

藤山龍誠

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ーー今日の調子は
「調整の段階では、そこまで悪くはなかった」

ーーレースプランは
「とにかく最低限はベスト更新。ねらえたら14分一桁台、13分台というところを目標にしていた」

ーー監督やコーチから言われていたことは
「レースプランと同じようなことを言われていた」

ーーレースを振り返って
「前半はいい位置で走れていたが、ラスト2000、1000mので周りが上がり切ったところで自分は上手く上がり切れなかった。そこを直していかないといい記録は出ないのかなと思う」

ーー今後の目標
「正直箱根のメンバーというのは厳しい。年末にもう一度記録会があるので、そこでちゃんと自己記録を更新し、チームの平均タイムを上げたい。箱根自体はサポートに回るので、選手のサポートという部分をやっていきたい」

◆帰山侑大

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ーー今日の調子は
「まあまあよかった」

ーーレースプランは
「13分台を目標に走っていた。先頭の外国人選手がいいペースでレースをしていたので、目標タイムよりは速かったが余裕があったのでついて行こうというプランだった」

ーーレースを振り返って
「最初から余裕を持って力まずに走ることができた。ラストも上げられたのでよかった」

ーーベストを大幅に更新して
「嬉しい。箱根へのアピールになったかなと思う」

ーーレース後半では笑みも見せる場面もあったが
「集中しすぎると固くなるので、復帰明けのレースを楽しもうと思っていた」

ーー今年度はあまりレースに出ていなかった印象だが、ケガをしていたのか
「1月からずっとケガをしていた。夏合宿をこなすことはできたが、その後も2ヶ月ほどケガをしていた。今は復帰して1ヶ月だが、そこで好タイムを出せてよかった」

ーー監督やコーチから言われていたことは
「復帰明けだったので『13分台出せたらいいね』と言われていた」

ーー箱根に向けて
「任された区間で必ず区間賞を取り、2年連続三冠に向けて貢献したい」

ーー希望区間は
「内緒で(笑)」

金谷紘大

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(撮影:若山穂乃佳)

ーー今日の調子は
「夏合宿はケガで練習できなかったが、10月から練習を再開できた。うまく練習を消化できていたので自分的にはよかった」

ーーレースプランは
「5000mまでは余裕を持って集団の中でレースを進め、後半の勝負どころでペースを上げる」

ーーベストを更新して
「28分台を目標にしていたのでよかったが、28分30秒や40秒台も狙えたレース展開だったのでもったいなかった」

ーー途中集団から離され苦しそうな表情を浮かべる場面もあったが
「8000mまで余裕があったが、腹痛で一気にペースを落とすことになった。自分はラストスパートを得意としているが、いつも通りにできず後半は苦しい走りになった」

ーー監督やコーチから言われていたことは
「『前半に余裕を持って、後半の勝負どころでペースを上げよう』と言われていた。前半は指示通りの走りができたが、後半の勝負どころでペースを落としてしまった」

ーー今後の目標は
「今季は10000mで28分台、5000mで13分台出すのが目標。28分台を達成することができたので、月末にある5000mの記録会で13分台を出したい」

執筆者:大塩希美、若山穂乃佳

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