陸上競技部

DATE:2023.11.06陸上競技部

圧倒的な強さで全日本4連覇

 

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(撮影:若山穂乃佳)

  第55回全日本大学駅伝対校選手権が11月5日、熱田神宮から伊勢神宮までの全6区間、106.8kmで行われた。
 駒大は全区間首位通過と圧倒的な力で優勝し、4連覇を達成した。結果は以下の通り。

総合成績
1位 駒澤大学 5:09:00
2位 青山学院大学 5:12:34
3位 國學院大學 5:12:39
4位 中央大学 5:12:49
5位 城西大学 5:17:23
6位 創価大学 5:18:21
7位 大東文化大学 5:19:21
8位 東京国際大学 5:20:05
個人成績
※( )は通過順位、[ ]は区間順位
1区 9.5㎞ 赤津勇進(現4) 27:19(1)[1]★区間賞
2区 11.1㎞ 佐藤圭汰(経2) 31:01(1)[1]★区間賞
3区 11.9㎞ 篠原倖太朗(地3) 33:39(2)[1]
4区 11.8㎞ 赤星雄斗(法4) 34:26(2)[1]
5区 12.4㎞ 伊藤蒼唯(政2) 35:56(2)[1]
6区 12.8㎞ 安原太陽(地4) 37:16(1)[1]★区間賞
7区 17.6㎞ 鈴木芽吹(営4) 51:13(3)[1]
8区 19.7㎞ 山川拓馬(営2) 58:10(1)[1]★区間賞

戦評

1区

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1区を任されたのは全日本初出走となった赤津勇進。序盤は中大と共に集団を引っ張って行く。4km過ぎになると青学大が集団から抜け出すも、ペースを乱すことなく安定した走りを続ける。終盤に入ったところで赤津と早大が一気に青学大を抜き去りトップに。最後は早大とのデッドヒートを1秒差で制し、1位で2区にタスキリレー。自身初となる区間賞に輝いた。

2区

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(撮影:坂元采夏)

昨年に続き、2区を任されたのは佐藤圭汰。区間記録よりも10秒以上速いペースで最初の1キロを通過し、5km地点で2位の早大を突き離すとそのまま独走状態に。従来の区間記録を11秒上回る好記録を打ち出し、出雲のリベンジを果たした。また、第1中継所では1秒だった2位との差を16秒まで広げた。

3区

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(撮影:横田瑞歩)

区間新記録を出した佐藤からタスキを受け取った篠原倖太朗は、出雲に続く区間賞を目指し3区を走り出した。篠原は「勝つのに最善策」という理由から3区を希望。2位との差を1分にまで広げ、首位を守り抜いた。終始単独走を続けた篠原は惜しくも区間賞を逃すが、日本人トップの区間2位につけた。

4区

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(撮影:宮澤希々)

前回大会、そして10月の出雲駅伝は当日変更で出走を逃した赤星雄斗は4区に出走。2年ぶりの4区出走となった赤星は、3区の篠原からトップでタスキを受ける。異例の暑さに見舞われ、終盤には苦しい表情を見せたが、後続との差をさらに20秒以上広げ、5区の伊藤蒼唯にタスキをつないだ。

5区

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(撮影:中西真雪)

地元出雲での快走が記憶に新しい伊藤蒼唯は5区に入り、全日本初出場を決めた。自身のポイントは「攻めの走り」と話した伊藤は2位の城西大と大差が開いた状態でタスキを受け取り、序盤から攻めの走りで更に差をつける。しかし季節外れの暑さの中で、中盤に差し掛かる頃には苦しい表情を見せ始め、藤田監督に沿道から「後半だよ後半、まだ上げないとだよ」と声を掛けられる場面も。区間賞とはならなかったが2位と更に31秒差をつけ、6区にタスキをつないだ。

6区

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(撮影:横張日好)

3年連続で6区を任されたのは、当日変更の安原太陽。終始単独走となったが、序盤から安定したペースで快走を見せた。第6中継所で2位青学大と1分55秒あった差を2分21秒まで広げ、キャプテンの鈴木芽吹へタスキリレー。3度目の正直で、目標としていた区間賞を獲得し4年生の意地を見せた。

7区

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(撮影:伊東俊翔)

区間賞をとった安原からタスキを受け取ったのはキャプテンの鈴木芽吹。前半は快走を見せ、前回大会の田澤廉(23年卒、現トヨタ自動車)の記録に迫るハイペースだったが、後半は徐々にペースを落としてしまう。区間3位ではあったが、タスキを受け取った時点で2分21秒差あった2位の青学大との差を2分49秒まで広げ首位を守り抜いた。

8区

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最終8区を託されたのは山川拓馬。1区から首位を譲ることなく運ばれてきたタスキを受け、快調にレースを進める。後続との差を更に30秒も突き放す走りを見せた山川はトップでゴールテープを切り、4連覇を達成した。「設定タイムよりも10秒ほど遅くなってしまった」と語ったが、山川は2大会連続の区間賞に輝いた。

戦評:大庭瑠晟、若山穂乃佳、坂元采夏、伊東俊翔、野口友花、梅川岳飛
執筆者:大塩希美

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