悪状況下でも好成績 唐澤復活!安原組トップ
「令和5年度第1回世田谷陸上競技会」が4月8日に世田谷区立総合運動場陸上競技場で行われた。
駒大からは3000mに安原太陽(地4)、帰山侑大(現2)、5000mに唐澤拓海(市4)、花尾恭輔(商4)が出場した。
結果と戦評、インタビューは以下の通り。
◆男子3000m4組 | ||
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順位 | 名前 | タイム |
1位 | 安原太陽 | 8:04.57 |
7位 | 帰山侑大 | 8:10.68 |
◆男子5000m8組 | ||
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順位 | 名前 | タイム |
1位 | 唐澤拓海 | 13:50.56 |
2位 | 花尾恭輔 | 13:56.42 |
◆戦評
<3000m>
安原太が最初から先頭を引っ張り、帰山は3番手。残り3周で、安原は1度先頭を譲るがラスト1周でスパートをかけ、最後200mで後続をぐんと離して、ゴール。帰山は粘り切れず8:10.68でのフィニッシュで、目標タイムを惜しくも切ることはできなかった。
<5000m>
唐澤、花尾共に序盤から集団の前方でレースを進め、2000mを過ぎると唐澤・花尾が共に先頭へ。そのままレースは進行し、残り3周を過ぎた辺りから、徐々に唐澤がペースアップ。差を広げて単独で先頭に躍り出るとラスト1周で鋭いスパートをかけ、昨年の箱根駅伝からの復帰レースとなる今回を好タイムでまとめた。花尾もトラックレースは約1年ぶりとなったが、2着でゴールした。
◆安原太陽
――今日の調子は
「そこまでこの大会に合わせていたわけではなかった。今シーズン1発目のレースでそれなりにいい刺激を体に入れることができた」
――学生ハーフマラソンで故障をしてから、ここまでどのように合わせてきたか
「そこまで大きなケガではなかったので、1週間ほど休んで復帰した。故障期間が短かったので、それなりの状態でこのレースに挑めた」
――今日の目標は
「気候が微妙だったが、7分台に乗せることを目標にして走った。4秒足りなかった」
――今日のレースプランは
「(1kmを)2分40秒、(2kmを)2分40秒でいって、ラストしっかりあげる。1番大切にしたのは、ラスト上げるということ」
――今日のレースを振り返って
「誰も引っ張らない中で、自分で引っ張ってトップでゴールできたのはよかった。そこまで合わせていない中でもそれなりのタイムで走れてよかった。2週間後にある学生個人に合わせたレースだったので、順調だと思う」
――次の学生個人の目標は
「勝負。2番以内に入ったらユニバーシアードの出場権を獲得できるので、しっかりトップでゴールすること。ユニバーシアードを確実に決めていきたい」
◆帰山侑大
――今日の目標は
「8:10切り」
――今日の調子は
「体は調子が悪かったが、タイムはそこそこ出るかなという感じだった。安原(太陽)さんに出来るだけついて行こうという感じ」
――走りを振り返って
「3ヶ月くらい、ヘルニアになって走れなかった。それの復帰戦ということで久しぶりのレースだった。自分が思っているタイムは出なかったが、近いタイムは出たのでおおむね良かった」
――ヘルニアになってからは、一切走っていなかったのか
「ジョグくらいはしていたが、痛くて全然走れていなかった」
――1年生が入学してきて、先輩になったが、立場的にはどうか
「自分たちが育てなくてはいけないという使命感が芽生えている」
――今後の目標
「次に出るレースで5000m13分台を出したい」
◆唐澤拓海
――昨年の箱根駅伝ぶりの復帰レースとなったが、走ってみてどうだったか
「(雨風共に強い)走りにくいコンディションだったが、いい感じに走れて組1位も取れたので良かった」
――レースに出ていない昨年度1年間は何があったのか
「気持ちの問題。ずっと足を痛めていて競技に足が向かない状況がずっと続いていた」
――復帰するということには何か要因があったのか
「時間が解決してくれたという感じ」
――今日の目標
「特にない。とりあえず走るということ」
――今日の調子は
「調整の段階から良かった」
――走りを振り返って
「3000mの通過が8:20くらいで遅かった。もう少し速く行きたかったが、ラストも上がって、組1位も取れたので良かった」
――今後の目標
「1年間けがをしないで、練習を継続する体を作って、迷惑をかけたので、その分を走りで返そうと思っている」
◆花尾恭輔
――昨年度の学生個人以来、約1年ぶりのトラックレースとなったが
「次に出るハーフマラソンの練習の一環として走った5000mだった。久しぶりに走って楽しかった」
――今日の調子は
「ぼちぼちだった」
――寒いレースはあまり得意ではないと思うが
「寒かったので、どうかなと思っていたがある程度走れたのでよかった」
――雨の中のレースは走りにくいのか
「あまり得意ではない。得意ではなく、風もあった中である程度走れてよかった」
――今日の目標やレースプランは
「自己ベストが出ればいいなと思っていた。出なかったのは仕方がないが、ある程度走れた」
――今日の走りを振り返って
「練習と思って走っていた。唐澤はやはり強いなと感じた。彼が戻って来てくれたことはすごくうれしい」
――今後の目標は
「万年2位なので、今年こそは優勝できたらいいなと思う」
(執筆者:中西真雪)