陸上競技部

DATE:2022.05.19陸上競技部

田澤廉、世界陸上内定を目指すも10位に終わる...第106回日本陸上競技選手権大会10000m

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(撮影:清水呼春)

第106回日本陸上競技選手権大会10000mが5月7日、東京・新国立競技場にて開催された。
駒大からは田澤廉(経4)が出場。世界陸上代表の即時内定がかかった試合だったが、結果は10位。今大会での代表内定を逃し、悔しさをにじませた。詳細は以下の通り。

男子10000m 2組
10位 田澤廉 (経4) 28:06.34

田澤は昨年12月の日体大記録会にて27分23秒44の自己ベストを記録。現時点で、オレゴン世界選手権の参加標準記録である27分28秒00を突破している唯一の存在である。すでに標準記録を切っている田澤が今大会で世界陸上代表内定を勝ち取る条件は、3位以内に入ることだった。

"国立決戦"、当日の天候は曇り。気温は19.0℃、湿度は81.0%。風向は南南東で、風速は0.1m/s。風はほとんど無く、湿度の高い中での試合となった。

前半はペースを抑えたレースが進み、中盤にかけて先頭集団で安定した走りを見せる。

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(撮影:清水呼春)

しかし、8800m地点、残り3周となった所でレースは動く。相澤晃選手(旭化成)、伊藤達彦選手(Honda)、市田孝選手(旭化成)がペースを上げると、前についていくことが出来ず、一気に離される。田澤は顔をゆがめ、苦しい表情に。そのまま6位まで順位を落とす。

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(撮影:髙貫真裕)

残り2周になると、先頭集団との差は大きく開き、目標である3位以内を狙うには厳しい位置に。ラスト1周はスピードを上げていくことが出来ず、10位でゴール。フィニッシュ後、手と膝をついてその場に倒れこんだ。

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(撮影:清水呼春)

ビジョンに映る結果を見つめたあと、国立競技場のトラックを去る田澤の表情には、悔しさがにじんでいた。だが、オレゴンへの挑戦が終わったわけではない。

日本陸連の日本代表選手選考要項によると、代表選手の選考は、①日本選手権の順位、②参加標準記録有効期間内の記録、③2022年度に開催される国内主要競技会(日本グランプリシリーズ等)の成績の順に考慮される。今大会で上位3位に入った相澤晃選手(旭化成)、伊藤達彦選手(Honda)、市田孝選手(旭化成)が期日までに参加標準記録を突破すれば、代表が即内定する。参加標準記録の有効期限は6月26日。代表に選ばれるのは3名まで。

自力での代表内定をつかむことは難しくなったが、田澤が日本代表に選ばれる可能性はまだ残されている。

執筆者:清水呼春

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