陸上競技部

DATE:2022.01.02陸上競技部

第98回箱根駅伝・往路は意地の山登りで3位フィニッシュ。田澤は2区で区間賞獲得

第98回東京箱根間往復大学駅伝競走の往路が1月2日、大手町~芦ノ湖の5区間 107.5kmで行われた。1区・唐澤拓海は2位、2区・田澤廉は通過順位1位で区間賞と好記録だったものの、3区、4区で失速。山登りの5区では三大駅伝初出場の金子伊吹が順位を3つ上げ、3位でフィニッシュした。駒大が2区で区間賞を獲るのは、大八木弘明監督が駒大生として2区に出場し区間賞を獲得した第62回大会以来、36年ぶりのことである。その他詳細は以下の通り。

往路成績
往路優勝 青学大 5:22:06
2位 帝京大 5:24:43
3位 駒大 5:29:23
個人成績
1区(21.3㎞) 唐澤拓海(市2) 1:01:19 [2] (1)
2区(23.1㎞) 田澤廉(経3) 1:06:13 [1] (1) ☆区間賞
3区(21.4㎞) 安原太陽(地2) 1:04:01 [16] (5)
4区(20.9㎞) 花尾恭輔(商2) 1:02:42 [9] (6)
5区(20.8㎞) 金子伊吹(歴2) 1:11:19 [4] (3)

※[]は個人記録、()は総合記録

1区・唐澤拓海

1区にエントリーされたのは「絶好調」だと話していた唐澤。最初の1㎞は2分50秒のペースで、すぐに縦長の集団が形成される。6㎞過ぎ、中大の吉居が1人でぐんと前に飛び出すが、唐澤はついていくことなく、自分のペースでそのまま集団の後方に位置する。徐々にペースが上がる集団からも振り落とされることなく、集団の前方に順位を上げてレースを進め、得意のラストスパート対決を制し、2位で2区の田澤にタスキを渡した。

2区・田澤廉

各大学のエースが集う花の2区を任されたのは駒大エース田澤。2位でタスキがわたり、トップの中大とは39秒差。徐々に距離を詰め、7㎞過ぎには1位に躍り出た。そのまま独走が続き後半に差し掛かるとペースアップ。17㎞付近からは区間新ペースで後ろとの差をどんどん離していく。最後の1㎞では苦しそうに顔を歪めながらもスピードを落とすことなく登りを走りきった。後ろの青学大に1分3秒とタイムを広げて1位で3区の安原にタスキを渡した。

3区・安原太陽

1位で主将の田澤からタスキを受け取った安原。序盤は単独走が続き、10km地点で「ここからだぞ」と監督の檄が入る。12km過ぎで2位、青学大の太田と東国大の丹所に追いつかれ、並走するも14kmあたりで2校に遅れをとり始める。その後は帝京大、国学大にも抜かれて5位でタスキリレー。区間16位と悔しさの残るレースに終わった。

4区・花尾恭輔

タスキを受け取った時点では、トップを走る青学大との差は1分59秒。中盤まで5位をキープするも徐々に遅れ始め、後ろに迫る東洋大との差はわずかになっていた。9.5㎞地点では一度東洋大に追い抜かれ6位に。スピードを上げて再び5位に舞い戻ったものの、14.5㎞付近では創価大・中大・順大の追い上げによって5位集団が形成された。17㎞地点で創価大と順大がペースを上げて前に出ると、後方で中大と7位を争う形に。最後は粘りの走りで6位まで浮上したが、自身初の往路は区間9位と苦汁をなめる結果に終わった。

5区・金子伊吹

山登りの5区を任されたのは、三大駅伝初出場の金子。6位でタスキを受け取り、3.5㎞付近で帝京大、創価大と並走し、山へと向かっていった。9㎞付近まで帝京大の後ろにぴったりと付き、険しい表情を浮かべながらも区間賞ペースの好走。その後、帝京大に離されるも、12㎞過ぎで前を走っていた国学大を捉え、1つ順位を上げて3位に。残り1㎞で、首を揺らし苦しそうな様子を見せながらもラストスパートをかけ、力を振り絞り往路3位でフィニッシュ。1位の青学大とは3分29秒差、2位の帝京大とは52秒差となった。初めて箱根路を走った金子だが、2つ順位を押し上げる力走を見せ、明日の復路へとつながる流れを作った。

明日の復路は、午前8時に青学大から順にスタートする。

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