DATE:2021.02.02教員新刊紹介
『コンヴァージェンス・カルチャー:ファンとメディアがつくる参加型文化』
グローバル・メディア・スタディーズ学部の 阿部 康人 講師共訳の新刊が出版されました。
タイトル:コンヴァージェンス・カルチャー:ファンとメディアがつくる参加型文化
晶文社 ¥3,700(税別)
『サバイバー』、『アメリカン・アイドル』、『マトリックス』、『スター・ウォーズ』、『ハリー・ポッター』......世界的ヒットを記録したエンターテインメントは、多くのファンたちが積極的に参加することで熱狂の渦が生まれた。映画やアニメ、ゲーム、コミックなど多岐にわたるメディア・プラットフォームのもとに、ポップカルチャーのファンたちは集まり、コミュニティをつくる。そこは新しい知識が生み出され、主体的な参加が促される創造的な場である。もはやメディア産業もファンダムを無視してコンテンツをつくることはできない。
本書は、メディア研究の第一人者が、<コンヴァージェンス>の理論をもちいてトランスメディアの複雑な関係を読みとく古典的名著。ファンと産業界が衝突しながらもともに切りひらいてきた豊かな物語世界の軌跡をたどり、参加型文化にこれからの市民社会を築く可能性を見出す。もう消費するだけでは満足できないファンたちは、どこへ向かうのか?企業を揺さぶり、社会をも変えてきた、ポップカルチャーの力を探る。