教員新刊紹介

DATE:2023.12.06教員新刊紹介

『中島久万吉―高僧といわれた財界世話役の研究―』

経営学部の 村山 元理 教授の共著が出版されました。

タイトル:『中島久万吉―高僧といわれた財界世話役の研究―』
文眞堂 ¥4,000(税別)

⽇本⼯業倶楽部の創設にかかわり、昭和初期の産業合理化運動に尽⼒し、商⼯⼤⾂として製鉄合同を果たした中島久万吉。父は初代衆議院議長の中島信行、継母は岸田俊子。叔父は陸奥宗光。明治学院では文豪島崎藤村と同窓。高等商業学校では矢野二郎の教育を受ける。昭和9年の⾜利尊⽒事件で大臣を辞任し、さらに帝⼈事件の被告となり失脚。戦後復興期にはGHQに直⾔し、80歳をすぎて青年団運動に晩年を捧げた。永平寺に参詣し、秋野孝道禅師(駒澤大学の前身の曹洞宗大学学長)から『正法眼蔵』を学んだこともあった。失脚後は戦時下に碧巌録を提唱し、坐禅会を開いた。渋沢栄⼀との深い関係、⼀橋⼤学への⽀援とは何か。異色の財界人の素顔に迫る。

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