佐藤佳音が個人戦初出場で出場権獲得!関東女子学生剣道選手権大会
第56回関東女子学生剣道選手権大会が5月18日武蔵野の森総合スポーツプラザで行われた。駒大からは、主将の村田七菜(法4)ら8人が出場した。結果、インタビュー(駒大のみ)は以下の通り。
結果
佐藤 佳音(歴4) | |||
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2回戦 | ○メメ | ● | 岩瀬(学習院大) |
3回戦 | ○メ(延長) | ● | 市川(尚美学園大) |
4回戦 | ○メメ | ● | 柴原(国際武道大) |
5回戦 | ● | (延長)反○ | 森園(法大) |
高𣘺 未来(政4) | |||
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1回戦 | ● | (延長)メ○ | 釘宮(東農大) |
政野 愛華(政2) | |||
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1回戦 | ○メメ | ● | 鈴木(武蔵大) |
2回戦 | ○メ(延長) | ● | 森元(立正大) |
3回戦 | ● | 一本勝メ○ | 西(国士舘大) |
中田 はな(政4) | |||
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1回戦 | ● | (延長)ド○ | 山本(筑波大) |
碇 桃花(経2) | |||
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1回戦 | ○ココ |
● | 刀川(順天堂大) |
2回戦 | ● | (延長)メ○ | 梅澤(立大) |
村田 七菜 | |||
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1回戦 | ○メ(延長) | ● | 佐藤(立正大) |
2回戦 | ● | メ○ | 永井(国学大) |
岩佐 朋香(心1) | |||
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1回戦 | ● | メメ○ | 寺本(中大) |
レヴィン小倉 名峰美(政3) | |||
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1回戦 | ● | (延長)メ○ | 清宮(東洋大) |
戦評
今大会に駒大からは唯一1年生ながら出場した岩佐朋香(心1)は寺本(中大)から開始1分で引き面を取られてしまう。取り返したい岩佐は自分から技を繰り出すも、相手の小手、面、面の三段技で面を取られてしまい、公式戦初勝利とはならなかった。
昨年1回戦で敗退し、リベンジを狙うレヴィン小倉名峰美(政3)は清宮(東洋大)との対戦。試合は延長戦となり、避けようとして下がったところ面を打たれて一本負けとなった。
髙𣘺未来(政4)は釘宮(東農大)と対戦。お互い技を出すも時間内には決まらず、延長線に突入。延長戦でもこう着状態が続いたが、最後は近い間合いから面を取られてしまい、敗れた。
昨年は敗者復活戦で敗れた中田はな(政4)は山本(筑波大)との対戦。両者有効打突なしで延長戦に突入。延長戦でも勝負はなかなかつかず、4回目の延長で中田の面に対して返し胴の応じ技で山本に胴を取られた。今大会の優勝者の山本に惜しくも敗れたが、互角の戦いを繰り広げた。
碇桃花(経2)は初戦の刀川(順天堂大)から小手を二本取って勝利。2回戦の梅澤(立大)との試合では、両者技を出すも決まらず、延長戦で梅澤から近い間合いから面を取られてしまう。2年連続で2回戦敗退となり、昨年を超えることはできなかった。
村田七菜(法4)は初戦で佐藤(立正大)から延長戦で面を奪って2回戦へ。次戦の永井(国学大)に時間ギリギリに面を決められる。取り返そうとするも時間がなく、奪い返すことができず、2年連続での全日本出場とはならなかった。
昨年4回戦まで進んだ政野愛華(政2)は初戦の鈴木(武蔵大)から引き面と払い面を取り二本勝ち。2回戦は時間内に勝負がつかずに、延長戦で飛び込み面を奪って一本勝ちした。3回戦では西(国士舘大)に面を取られてしまい、取り返せずに一本負けで終わった。
個人戦初出場で駒大唯一シードの佐藤佳音(歴4)は、2回戦の岩瀬(学習院大)が胴を打って振り返ったところの隙をついた面二本で二本勝ち。3回戦は市川(尚美学園大)から延長で飛び込み面を奪って一本勝ち。4回戦柴原(国際武道大)から面を二本奪って勝利した。5回戦では森園(法大)に竹刀を払い落とされて反則をしてしまう。試合は延長にもつれ込んで両者譲らず攻め続けるが、佐藤が再び竹刀を払い落とされ、反則二回で相手に一本が与えられて負けとなってしまった。
今大会でベスト32入りした佐藤は6月29日に行われる第58回全日本女子学生剣道選手権大会に出場する。
インタビュー
◆中 清剛監督
――今日の試合を振り返って
「心臓が止まるかと思ったくらい苦しい試合だった。勝つことの難しさを実感した試合だった」
――男子の試合を見てこの1週間で練習したことは
「男子の試合を見て一致団結した練習をしたが、結果が出せなかったのは反省点」
――今日の試合で良かったこと
「佐藤佳音が全日本に出れたこと。4年間真面目にやってきて、一生懸命やれば稽古は嘘をつかないと改めて思った。個人戦初出場で初めての全日本。それも主務での出場ということで、自分で率先垂範したのかなと思う。他の部員のお手本、励みになったと思う。監督としては非常に嬉しく、安堵している」
――1回戦で8人中4人が負けてしまったが
「これはどうなるだろうかと顔には出さないつもりではいたが、心の中では一戦一戦気を引き締めなければいけないと思った」
――1年生を起用した理由は
「部内試合でもいい試合をしていた。将来的には期待している選手。一年生から経験を積んで、四年生までしっかりと頑張ってもらいたい」
――来月の試合(全国・世田谷6大学)に向けて
「世田谷六大学は昨年度より人数が増えたためより難しくなったが、女子の連覇と男子の初優勝を目指す。全国は優勝を目指して全員で一致団結して全員が出るつもりで、またそれが秋の大会につながっていけるようにしっかり稽古をもう一回出直して1からまたやり直して頑張りたい」
◆村田 七菜
――今日の試合を振り返って
「不甲斐なかった。いつもは負けたくないという気持ちがない状態で勝ちに行くことだけを考えて戦っていたが、今回は気持ちの面が追いついておらず、相手よりも気持ちが勝っていない状態でずるずるといってしまい、最終的に時間内で取られ、時間がもうなく取り返せないという状況だった。後輩にも同期にも申し訳ない試合だった」
――今日の調子は
「一番調子がいい時の自分と比べるとダメダメだった」
――チームとしては佐藤が全日本に出場できるが
「自分が行けなかったのはすごい悔しかった。その悔しさを忘れるくらいすごい素晴らしい技で取ってくれて、同期として誇らしく嬉しかった」
――次の試合に向けて(個人)
「個人戦はもうないが、団体戦では、どこのポジションでも主将として今回のダメだった試合を覆せるような結果を出せるように努めたい」
――今後のチーム目標
「部としては去年は関東で16に入り、全国でベスト8に入った。今年はベスト8以上。3位入賞以上を目指していく。団体戦は個々のプレーが見れる。団体戦はチームプレーなので、先鋒から大将までしっかり繋いで全国優勝を目指して頑張りたい」
◆佐藤 佳音
――今日の試合を振り返って
「前に前に積極的に、4年生で最後だという気持ちで楽しもうと思って思いっきりできたのではと思う」
――今日の調子は
「今日は絶好調だった」
――1番緊張した試合は
「初戦が一番緊張した。自分が勝てると思っていた相手だったが、30試合目ということもあり、待ち時間も多く、集中力が途切れないようにしていた」
――新人戦以来の公式戦出場だったが
「いつも主務の仕事が多く、自分が試合に出るというのは想像していなかった。本当に嬉しい」
――初の個人戦で全国出場を決めたが
「皆さんが自分のことのように喜んでくれて本当に嬉しい。応援も上(観客席)を向いたら拍手をしていて嬉しかった。応援を力に変えてできるだけ上に進めたらいいなと思う」
――勝ち進むことができた要因は
「同期が監督のように戦術をアドバイスをくれて、その通りにやった。試合が一番最後だったので、みんなが応援してくれた。その力が試合に出たと思う。
――全日本に向けて
駒大は毎年1人は全国に出場し続けていて、その伝統を途切れることなく、受け継ぐことができたのは本当に嬉しいなと思う。全国大会一戦一戦大事にまずは初戦突破を目指して頑張りたい」
◆岩佐 朋香
――今日の試合を振り返って
「大学の初めての試合で緊張して自分の思う通りにできなかった。
――大学初の公式試合だったが(高校と違うと思ったところ)
「上手な選手が多かったり、高校剣道よりも大学剣道の方が技術・スピードがレベルが高いと感じた」
――試合後に言われたことは
「『悔しいなら練習しろ』と言われた」
――次の試合に向けて
「今日の経験を活かして今後の新人戦を含めて公式戦でしっかり結果が残せるように頑張りたい」
◆政野 愛華
――今日の試合を振り返って
「自分自身は勝てる試合で負けてしまい、自分の長所を生かしきれていなかった。長所をもっと活かしながら、相手に剣道をさせないような攻めで次の大会に向けて頑張りたい」
――今日の調子は
「悪くはなかった。ふと気を抜いてしまったところが1つあってその1箇所で勝敗が決まってしまった。気構え、体構えを徹底していきたい」
――試合後に言われたことは
「監督にも自分が得意とする技を出せていなかった。もっと出していくように言われた」
――次の試合に向けて
「次は新人戦で新チームになるので、2年生がもっとチームを引っ張っていけるように勢いづけて頑張りたい」
◆レヴィン小倉 名峰美
――今日の試合を振り返って
「全然自分の試合ができなくて、相手が目の前にいるのに自分の剣道が全然できていなく、後悔が残った試合だった」
――今日の調子は
「調子もそこまで良くなかった。調子がいい時は相手が攻めてきた時には前で捌くが今日は(間合いを)出たり入ったり迷いが多かった」
――試合後に言われたことは
「『自分の間合いが掴めていなかった』練習で前で勝負するのを意識しようと思った」
――次の試合に向けて
「団体戦に向けて自分の剣道がもっとレベルアップできるように、どの相手が来ても自分のスピードと技の展開の速さを活かし、次の試合では絶対に勝つという気持ちで望む」