硬式野球部

DATE:2025.05.20硬式野球部

対国士大戦 インタビュー

令和7年度東都大学野球春季2部リーグ戦の第4週対国士大戦が5月14日から16日にかけて、大田スタジアムで行われた。第1戦を落とした駒大だったが、第2戦は投打が噛み合い、大勝する。第3戦はタイブレークを制し、勝ち点を獲得する。今回は、香田誉士史監督、第2戦で先発した伴場柑太(営1)、第3戦で決勝タイムリーを放った知花慎之助(法1)のインタビューを掲載する。

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◆第1戦 香田誉士史監督

――相手を上回る9安打を放ちながらも2得点
「残塁もあって、少し効果的に点数が取れなかった。スタートから後手にまわって2点ビハインドにしてしまい、そこから追いつき、追い越すことが出来ずにという流れになった」

――機動力が上手く噛み合っていない
「やりたい事と噛み合っていないところは、指導の部分と選手の部分。やりたい事は色々動いていきたいところである」

――監督のイメージと選手のイメージがまだ(あっていないのか)
「試合を重ねながらというところもあるが、投手中心に守ってから攻撃というところなので、守備で点を与えてしまうと攻撃も上手く噛み合わない。やりたい事が出来なかったりする」

――先発の仲村竜(営4)はどのように決まったか
「2月とか3月ずっと良かったが、3月末に急に肩の違和感がということでスタートが出遅れた。そんな中でまだまだ本来の力ではないが、粘りの投球はできていた。3失点以内というのを掲げながら3月のオープン戦はやってきた。初回の2失点はあったが、それなりに力は発揮してくれた。要所要所の反省がまだある」

――監督は試合中、選手の円陣などに入る事がほとんどない
「5回のイニング間のときには、円陣に入って話をした。あとはコーチが指示を出したりしている。寮でミーティングは結構しているので、大事な所ではコーチから話をしている」

――『この回は大事だな。ここは自分が話をしよう』というのはあるか
「そういう時もあるし、任せている時もある」

――吉村航希(現1)が1年ながら5番に抜擢されているが
「非常にパンチ力があり、長打力もある。物怖じしないでいくので、そこをかっている」

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香田監督(撮影・五味沙那子)

◆第2戦 香田監督

――打線が噛み合っていたが
「前半ずっと頑張ってくれていた。リズムがあった。攻撃の流れを作ってくれていた」

――今日の試合は負けたら優勝に向けてピンチだったが
「重要度をわかって頑張ってくれた。チーム力が未熟なところは仕方ないが、それでもやり返してくれた。リーグ戦はどこのチームも心配になるシーンがある。しっかり明日に備えたい」

――代打の井路端広明(法1)も良かったが
「いい感じでバッティングしていた。実戦形式も粘って、思い切りもいい。彼も1年生だが、経験をさせながらやっている。その前にDHで出した吉村航希(現1)も1年生。思い切り行けと伝えたのであのようなバッティングをしてくれたのかなと思う。もうキャッチャーとしても出場できる」

――増見優吏(社3)が活躍している
「25人の枠を40人いる中で決める。2ヶ月という時間があるので、体調とか考慮していつでも入れ替わって、スタメンでというのはイメージしている。その中でもよくやってくれたなと思う」

――渡辺拓幹(立正大)の対策は
「すごい対策をするという訳でもない。これからもしっかり考えていく」

――最近は球速より回転数が大事とされているが
「回転数がいいから抑えるという境目があるらしい。例えばジャイロ回転していた方がいいとか、スライダーかかっている方がいいとか。それは一つの特徴。まだまだ伴場の体は仕上がっていない。考慮しつつやっていく」

第2戦 伴場柑太(営1)

――柑太という名前の由来は
「みかんのように愛される存在になりますようにという意味が込められている」

――今日は7回の空振り三振を取っていたが決め球は
「チェンジアップ」

――初回からストライク先行で投げていたが
「前回登板した拓大戦の時に、初球の入りが甘くて初回で点を取られた。初球の入りが甘いと点を取られてしまうと実感し、前回の反省を生かし初回からギアを上げた。入りから力を入れてテンポよく投げることを意識した」

――ランナーが出ると投げ方も変わると思うが
「普段はクイックがいいと言われるが、今日は会場の1試合目で先発だったので、マウンドの土が固く対応がしづらかった。ある程度掘れている方が好き。結構固く、掘れなかったから少しやりにくかった」

――横浜出身で福井の高校に行った経緯は
「啓新高校の植松照智監督に誘っていただいた。植松監督ももともと神奈川県で野球をしていたという繋がりがあったのも理由の一つ」

――強みは
「他の投手と比べ細い体の割には急速もある程度出ることと、変化球も投げられること」

――駒大を選んだ理由は
「チームのことを一人一人が考えている雰囲気。グランド、環境が良い。駒大は歴史がある。もともと東都リーグにも憧れていたから」

――憧れの投手は
「目指しているピッチャーはいない。自分らしく、唯一無二でやっていきたい」

――最長でどのくらい投げたか
伴場「5イニングまで」
香田監督「もともと体づくりからやっていくつもりだったが、チームの状況のことも含めて投げている。伴場を例えると河原純一(94年卒)のような選手」

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好投した伴場(撮影・橋本佳達)

第3戦 香田監督

――渡辺拓幹(国士大)との対戦について
「相手投手が渡辺君なので早々から点を取れないことはわかっていた。西村がよく頑張った。途中2点取られてしまったが結果的に上手くいった。このリーグの勝負は互いの力の差で決まらない。チームの相性は予測できない」

――鳥山穣太郎(仏4)を4番に置いた理由は
「ベンチに入ってない部員の練習もよく見ている。調子の良し悪しも考えて今日のベストだと思い、鳥山が4番」

――知花のタイムリーヒットについて
「リーグ戦の初めの頃は調子が良くないなと思ったが、感じを取り戻してきた。いつも打線を引っ張っている4年生の小林伶斗(政4)がカウントスリーツーで三振を取られた時、悪い雰囲気だと思ったが知花がスパンと打ってくれた」

――8回表1死三塁でもっと大きく試合が動く可能性があったと思うが
「もっと大きく動く可能性は頭の中にあった。小林に任せた。今のベストでやろうと思った。今日、小林はあまりチャンスを生かせなかった」

――朝どのようなミーティングをしたか
「ここで負けたらチーム力が未熟だという証明になってしまう。怪我人も多く、勝てる試合も落とした。だからと言って固くなる必要はない。やるだけやって負けならそれで認める。今日はものすごく鼓舞したわけではなく、うちの得意な粘りを見せていくよという話をした。結果、今日勝って先があるのでこれからまた話をしたい」

――リーグ戦の難しさがあるか
「淡々と試合をしながら勝ち点をとる。プロ野球とは違う難しさがある」

――3戦目の先攻について
「オープン戦で敢えて駒大を先行にすることもあった。攻める順番で気分が落ち込んでいるようじゃいけない。タイブレークになったら先行が有利な場合もある。先に点を入れることができれば相手は固くなる」

――疋田君のバッティングは
「疋田のバッティングは良い。昨年、1年生だった怜斗が試合によく出ていて今後もマスクをかぶるのは怜斗かのような雰囲気があったかもしれない。だが、疋田の肩とバッティングが良いことはわかっていた。服部も井路端もいる。その時その時で誰を入れようか考えている。起用しないと育たない。疋田も試合に出ることによって自信がついていると思う」

――廣田君のDH起用も良かったか
「ベンチに入らない時も一生懸命練習をしていた。廣田は授業の合間や休みの日、今日のように試合がある日も寮に戻ったらずっとバッティングの練習もしている。林コーチがアドバイスをする中で知花と同じく調子がよかった」

――ほとんどのメンバーが固定されていないが
「前日に言う場合も当日に言う場合もある。調子の良し悪し。落ち着いて3打席、4打席を連続で入ることがないかもしれない。そこが良くない部分になりうることは理解している。入ったり出たりすることで活性化する部分もある。試合にずっと出ている選手も油断をしたら逆の立場になる可能性がある。自分らしくできなくなる、マンネリ化する部分もある」

――常に選手が準備している。これが香田監督が作りたいチーム像か
「人数が多い中で、ベンチもスタメンも入れ替わる。疲労や怪我も出てくるので常に全員が準備をしていて生き生きしながらやれたら良い。特に下級生に育って欲しいと思っている。もちろんチームとしては4年生が引っ張っていかなければいけないという縮図はある中で、下級生の経験値を上げたい。狙える時に狙えるよう」

第3戦 知花慎之助(法2)

――2点を先制され選手の空気は重たくなったか
「試合が動いたと捉えた。廣田さんがホームランを打ったのでこの回も点数を取れば勝つ可能性があると思った」

――フライになる可能性もあったかと思うが
「上がった瞬間は浅いフライかと思ったが、結果的に球は落ちたので、良い2点目だった」

――タイブレークの打席はどのような気持ちで立ったか
「監督からスイングのアドバイスをもらっていた。追い込まれていたがアウトになる気はなく、打てる気しかしなかった。結果が出てよかった」

――なぜ駒大を選んだのか
「林コーチに誘っていただいた。良い環境でできると思ったから」

――調子が上がってきたのか
「国士大戦に入る前のバッティング練習で裕也さんと話し合った。それが結果につながった」

――ほとんどのメンバーが固定されていないが
「固定がないのでいつ行っても良いようにみんな準備をしている」

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3点適時三塁打を放った知花(撮影・森山蒼斗)

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