投打噛み合い6‐1の快勝 2部優勝まであと一歩に迫る
東都大学野球2部秋季リーグ対国士大2回戦が10月11日、UDトラックス上尾スタジアムにて行われた。
先発の髙井駿丞(経3)は4回表、味方のエラーで無死一、三塁のピンチを招くと④鈴木虎(国士大)に適時打を浴び先制を許した。打線は6回裏、1死満塁のチャンスで④神宮隆太(市4)が投ゴロを放つと、相手投手のエラーも重なり逆転に成功。その後も⑤大森廉也(法4)の適時安打などで点差を広げ快勝。勝ち点を4とし、2部優勝まであと一歩に迫った。
結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。
チーム/回 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
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国士大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
駒大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 1 | × | 6 |
◆打者成績 | |||||
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順 | 守備位置 | 選手 | 打 | 安 | 点 |
1 | (D) | 渡邉 | 3 | 1 | 0 |
2 | (9) | 工藤 | 2 | 0 | 0 |
H9 | 西田 | 1 | 1 | 1 | |
3 | (5) | 原 | 4 | 2 | 0 |
4 | (3) | 神宮 | 4 | 0 | 1 |
5 | (8) | 大森 | 4 | 1 | 2 |
6 | (7) | 三浦 | 4 | 1 | 1 |
7 | (2) | 薩美 | 4 | 1 | 0 |
8 | (4) | 角田 | 3 | 0 | 0 |
9 | (6) | 髙田 | 3 | 0 | 0 |
◆投手成績 | ||||
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投手 | 回 | 打 | 被安 | 自責 |
髙井 | 4 | 16 | 4 | 0 |
山川 | 1 | 3 | 0 | 0 |
○東田 | 4 | 13 | 0 | 0 |
前日降雨ノーゲームとなった試合から連戦の一戦。今季7度目の先発登板となる髙井は、変化球中心の投球で、初回こそ安打を許すが、2、3回を三者凡退に抑える上々の立ち上がりをみせる。4回表、先頭の②夏賀(国士大)がサードへのバント安打を決めると、三塁手原尚輝(営2)が一塁へ送球エラー。さらに、③山下(国士大)に右安打を許し無死一、三塁のピンチを招く。迎えた④鈴木虎(国士大)に左適時安打を浴び、先制を許す。
5回は4戦連続登板となる山川大輝(営3)がマウンドへ。力のあるストレートを中心に三者凡退に打ち取り打線の反撃を待つ。
打線は相手先発の中村隆(国士大)に、チャンスの場面で封じられる攻撃が続いていたが、投手が代わった6回裏、1死から②渡邉旭(現2)、代打西田翔哉(法1)の連続四球、③原の本日2本目となる右安打で1死満塁のチャンスを作る。ここで、④神宮が投ゴロを放つと、同時に走者も走りヒットエンドランを決行。相手のエラーを誘い、この間に二塁走者が一気に生還。逆転に成功する。続く⑤大森の打席でもヒットエンドランを決め、この回一挙4得点を挙げる。
7回裏には2死から②渡邉の左二塁打で得点圏とすると、③西田が4球目の甘く入ったストレートをライトに運び、これが適時二塁打となり5-1に。さらに8回裏、2死から⑥三浦颯斗(法4)がストレートを捉え、リーグ戦初となる右本塁打を放ちダメ押しに成功。
6回からマウンドに上がった東田健臣(商3)は、9回のエラーによる出塁以外は完ぺきに相手打線を封じる投球を披露。7奪三振の快投で勝利をおさめた。
6連勝で残すカードは拓大戦のみとなり、あと1勝で2部優勝が決まる状況に迫った駒大。最短での1部復帰へ勢い十分だ。
◆インタビュー
◆大倉孝一監督
――1死満塁から神宮の打席での采配(エンドラン)はどのような意図が
「カウントが2-3になるまでは外野フライや安打を狙って打たせた。カウントが2-3になった時点でエンドランです」
――今季、神宮の打席でエンドランは初めてでは
「神宮の打席では初めてだと思う」
――監督の頭の中にはエンドランという作戦はあったのか
「当然ある。神宮の打率を見てください、あんなの打たせていたら点にならない」
――結果点が入った
「あれ(神宮の適時打)で1点を拾うことができたのは大きい。投手ゴロだとしても三塁走者がスタートしているので1点取れる。あのような場面で点を取れなかったら厳しいと思う」
――大森の適時打もエンドランか
「カウント2-2から、ストライクのベースの上で勝負をすると思ったのでエンドラン」
――上野(国士大)というボールが暴れる投手だという認識があったか
「ランナー三塁でエンドランというものはリスクがあって当然。外れたとしてもしょうがない。だが、2ストライクからヒットや良い当たりの外野フライを打つ確率も、(エンドランも)どちらもリスクがあること。確率を考えた時に(投手が)ベース板のあたりで勝負をするだろうと考えた。ワンチャンスしかない想定で6回から東田を行かせている」
――中村隆(国士大)を苦労することは想定内か
「想定内」
――(中村隆が)降板して良かったのでは
「いや、それは言いません(笑)」
――東田を早いイニングから登板させたが
「今日は早めから投入するつもりだった」
――まだゴールではないが、とりあえずあと一つ、一息ついたところか
「いや、当然入替戦まで取って一部昇格というものは誰でも言う目標だが、1試合ずつ、自分たちの試合をしていく事を最後までやる。勝っては来ているが、最後までそれを続けるだけ」
――三浦がホームランを打ったが
「いや、もう、何でもないです(笑)。彼が思い出にしてくれればいいだけで、彼にとって良い思い出になればいい。期待して大変な事になる」
――先制されても逆転する試合が多いと思うが、逆転する力がついてきたのか
「逆転する力というか、投手陣が抑えている。先に点を取られたとしても投手陣が抑えているので、ワンチャンスを作りやすい。そういった事があると、逆転に繋がっている。3点4点リードされている時に『カンカンカーン』と打って逆転したわけでは無い。1点、2点を追いかけながらの逆転なので、基本的には投手陣がきっちり抑えている」
――数少ないチャンスをものにしている印象があるが、日頃の練習から想定した練習をしているのか
「チャンスが少ないと言うことは打力が無いという事だよな(大笑い)。勝っているからチャンスをものにしているように見えるが、チャンスが少ないと言うこと。投手が抑えているから、少ないチャンスで点を取ったら勝てていると言うこと。もう少しチャンスが多く、得点シーンも増えればもっと楽になる。ただ、粘って戦うというのは当たり前のテーマにしているので、打てなくても粘れているということでは。ワンチャンスがなんとか繋がっている」
◆東田健臣(商3)
――何回から準備をしていたか
「4回くらいから準備をしていた」
――1回戦とは違った展開だったがどのようなテーマで投げたか
「僅差だったので抑える事を(テーマに)」