硬式野球部

DATE:2023.09.14硬式野球部

角田意地の決勝打 2季ぶりの勝ち点獲得

230913_1-1
決勝打を放った角田(撮影・武藤亘輝)
230913_1-2
4回無失点投球の東田

230913_1-3
チャンスメイクした大森(撮影・井上義郎)
230913_1-4
好リリーフの山川(撮影・橋本佳達)

東都大学野球2部秋季リーグ対立正大3回戦が9月13日、大田スタジアムにて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

チーム/回123456789
立正大 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2
駒大 2 0 0 1 0 0 0 0 × 3

◆打者成績
守備位置選手
1 (D) 渡邉 4 0 0
2 (2) 岩本 2 0 0
3 (7) 出村 4 1 0
4 (3) 神宮 4 0 0
5 (8) 大森 4 1 0
6 (9) 三浦 2 1 0
7 (5) 工藤 3 0 0
8 (6) 髙田 2 1 0
9 (4) 角田 2 1 1

◆投手成績
投手被安自責
髙井 2 12 4 0
山川 2 10 1 0
〇仲井 1 3 0 0
東田 4 12 0 0

前日、再三の好機を活かすことができず敗戦した駒大。1回裏、2死一、三塁にすると、⑤大森廉也(法4)の敵一失の間に2点を先制する。しかし2回表、左翼手の落球、後続の右二塁打で追いつかれてしまう。逆転したい駒大は4回、先頭の⑤大森が中安で出塁。後続が繋がり2死一、三塁の好機に⑨角田蓮(法3)の二塁内野安打で逆転する。投手陣は4回以降、1本の安打も許さずに抑え、勝利。2季ぶりの勝ち点獲得となった。

◆戦評

前日の2回戦は好機を作るも、打線がつながらず敗戦した駒大。なんとしてでも勝利し、2季ぶりとなる勝ち点を獲得したいものだ。

1回表、駒大は1回戦で好投した髙井駿丞(経3)にマウンドを託す。先頭に左安を許すと、相手の打線が繋がり、2死満塁のピンチを迎えるが⑥三尾(立正大)を三振で抑え、先制点は許さない。

1回裏、1死から②岩本皓多(経4)が四球で出塁し、③出村夢太(法2)が右安打、④神宮隆太(市4)は一ゴロに倒れるものの、2死二、三塁で⑤大森の敵一失の間に2点を先制する。

2回表、先頭に右安を許し、犠打、右飛で2死二塁のピンチを招くと、①飯山(立正大)の打球を左翼手出村が落球し、1点を奪われる。続く打者に右二塁打で同点にされてしまう。

3回表、駒大は山川大輝(営3)が3日連続でマウンドに上がる。2死二、三塁のピンチを広げるも、緩急を上手く使い、無失点に抑える。4回表も2死二、三塁のピンチを迎えるも、後続を打ち取り、打線の援護を待つ。

勝ち越したい打線は4回裏、先頭の⑤大森の中安打、⑥三浦颯斗(法4)が四球で得点の好機を作る。⑦工藤波音(政3)は投ゴロに倒れるも、⑧髙田祐輝(政4)が犠打で繋ぎ、2死一、三塁の好機を迎え、⑨角田の二安で勝ち越す。

5回表、仲井慎(法1)をマウンドに送る。1死から四球を許すも、後続を併殺打に打ち取り、相手に得点を与えない。6回表からは東田健臣(商3)に継投。4イニングを無安打に抑え勝利した。

昨年秋季リーグ、10月25日の対青学大以来となる勝ち点を獲得し、最短1部復帰へ幸先の良いスタートとなった。

◆インタビュー

◆大倉孝一監督

――勝ち点をとったが
「スタートダッシュとしてはよかった」

――立ち上がりは悪かったが、4回以降投手が無安打でよく守ったが
「良く守ってない。結果は0点だったがどちらに転んでもおかしくない試合状況で、結果的には0点だったが、締まった試合ができたのは東田が登板した6回から。あのような試合が締まった試合」

――細かく継投するのは決まっていたのか
「A案、B案、C案あって、髙井が5、6回行くのがA案、次はどう繋いでいくのかがB案っていうことだから、(今日は)1番最悪の東田を長いイニング投げさせなければいけないC案かD案だった」

――東田くんは4イニングを無安打、四球1。見ていてとても安心感があったのでは
「そうだね。これからシーズンが進んでいけば自分が思うようにいかない事もあるだろうし良い時もあるだろうけど今季、東田はああいった形(中継ぎ)でいって、それでやられたらしょうがないというつもりで僕も腹をくくっている」

――今季4試合戦ってチームとして成長したと感じる部分は
「4試合とも全て一点差。良いものも悪いものも出ているが落ち着いて戦えており、内容はどうであれ投手陣が中継ぎで失点を防げている。山川にしても本間にしても仲井にしても、経験が無い中、1イニング2イニングを繋げているのでこのような野球ができている。調子の点では野手陣がそこまで調子がいいわけではないので、これからシーズンの中盤後半に向けて調子が上がってくればと思う」

――東田の投球フォームを見てどう思うか
「投手陣に関しては入替戦が終わってからボールの質を理解して自分がどのように活かしていくのか、フォームと組み合わせながらという事をやってきた。結果はすぐには分からないので、やって来たことをぶつけるというスタイルで入ってきている」

――角田の気持ちが落ちなくなったという話があったが、監督の目にはどのように映っているのか
「角田も3年生になって成長している途中。入替戦が終わってからは誰がメンバーに入るか分からない状態に。ライトとレフトを見れば分かると思うが、春出ていなかった選手が出ている。角田本人も用意されているポジションではないというところから、今のような事につながっていると思う」

◆東田健臣(商3)

――6回から完璧な投球だったが
「春は一部で散々な成績で、入替戦でもあまり貢献はできていないので、秋までの期間で悔しい思いをしながら、自分の投球フォームだったりそういったところを固めてきた。それが結果に繋がって良かったと思っている」

――どういった点で投球フォームを固めたのか
「春は二段モーションだったが自分のリズムと合わなくなった。体が大きくなったというか、体づくりの中で合わなくなったので投手コーチと相談して変えることにした」

――二段モーションをやめてしっくり来ているのか
「はい」

――球質はどのように変わったのか
「打者の対応の仕方が春とは全然違う感じになっているのが自分でも分かる。春はスライダーやカットボールが対応されていたのが変わってきた。空振りを取れるようになって、投球的に楽になった。楽に打ち取れるようになった」

――これからのリーグをどのように戦いたいか
「もちろん優勝。入替戦で一部に返り咲くことしか頭にない」

◆角田蓮(法3)

――決勝打を放った1打席をどのように振り返るか
「前の打席で三球三振をしてしまった。失敗した時に次のプレーをどうするのかという事を練習でも実戦でも取り組んでいる。今までの僕の経験からは失敗すると引きずってしまうことが多かった。春の入替戦が終わってからはオープン戦にかけて『辛抱強く、失敗しても前向きに元気よくやる』ということを続けてきた結果が、三振した失敗の後でも初球から思い切れたことに繋がったのだと思う」

――打った球は
「まっすぐの外寄りの低めのボール。甘く来たら積極的に振ろうと思っていた。土屋(立正大)選手の高めの力のある真っ直ぐは絶対振らないと決めていて、アウトコース低めの真っ直ぐを振ろうと待っていた。ちょうどそこにボールが来たので、思いきって振った」

――これからのリーグをどのように戦いたいか
「(東田と)一緒です」

執筆者:武藤亘輝

関連記事 - 「硬式野球部」カテゴリーの新着記事

一覧を見る