硬式野球部

DATE:2023.06.26硬式野球部

入替戦2回戦 あと1本出ず完封負け 無念の2部降格

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粘りの投球をみせた先発の髙井(撮影・中島健士郎)
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安打を放つ好調の角田(撮影・中島健士郎

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リリーフで完璧な投球をみせた松村(撮影・横張日好)
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バットを折りながら安打を放つ大森(撮影・大塩希美)

東都大学野球春季1部2部入替戦、対東洋大2回戦が6月24日、神宮球場にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

チーム/回123456789
東洋大 0 0 1 1 0 0 1 0 0 3
駒大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

◆打者成績
守備位置選手
1 (D) 渡邉 2 0 0
2 (9)5 工藤 3 0 0
3 (8) 大森 3 1 0
4 (5)2 岩本 4 0 0
5 (7) 小林 3 1 0
6 (2) 薩美 1 0 0
9 西田 1 0 0
7 (3) 神宮 4 1 0
8 (4) 角田 3 1 0
9 (6) 髙田 2 0 0
H 柳野 0 0 0
H 出村 1 0 0
6 阿部 0 0 0
H 百瀬 1 0 0

◆投手成績
投手被安自責
●髙井 4 17 4 1
東田 2 2/3 13 4 1
松村 2 1/3 7 0 0

初戦を落とし、後がない駒大は、髙井駿丞(経3)に先発のマウンドを託した。しかし、3回表にはチャンスとされると石上泰(東洋大)に左適時打を許すなど、東洋大に流れを渡してしまう。打線は7回表、2死満塁のチャンスも⑤小林伶斗(政2)が凡退し得点ならず。最後まで相手投手陣を打ち崩すことができず敗戦。連敗となり2部降格が決まった。

◆戦評

駒大の先発は、春季リーグ後半から調子を上げ、初戦でもリリーフ登板した髙井。先頭の①橋本(東洋大)を146キロの直球で右飛に打ち取るなど、安定した立ち上がり。
しかし、3回表、安打と犠打でチャンスとされると②石上泰(東洋大)に左適時打を浴び先制を許す。4回表には、二塁打と二ゴロで1死3塁のピンチを招くと、⑦花田の打席で捕手薩美進之介(政4)がインコースのスライダーを捕逸。この間に3塁走者が生還し追加点を許す。

初戦で1点止まりと、奮起したい打線は、初回から四死球と犠打でチャンスメイク。2死1,3塁で④岩本皓多(経4)、⑤小林を迎えるも、遊ゴロと左飛に倒れ無得点。その後も相手先発野澤(東洋大)から四球をもぎ取るも、6回までノーヒットに抑えられる。

先発の髙井は4回まで粘りの投球。自責点1でマウンドを降板した。代わって東田健臣(商3)がマウンドへ上がる。5、6回は、安打を許しながらも、無失点に抑える気迫の投球。しかし、7回表、先頭に安打を許し、犠打と死球で2死1,3塁のピンチとすると③宮下(東洋大)が甘く入ったストレートを捉え、右適時打となり3点差に。ここで、初戦先発の松村にスイッチ。後続を空振り三振に抑える意地の投球で打線の援護を待つ。

7回裏、1死から⑤小林がチーム初安打となる中安打、⑦神宮隆太(市4)も中安打、⑧角田蓮(法3)が右安打を放ち、2死満塁のビッグチャンスを作り、野澤をマウンドから降ろす。代わった島田(東洋大)に対して、代打出村夢太(法2)を送る。出村は外角のストレートを逆らわずに捉えるも、打球は三塁へのゴロとなり、2塁でアウト。一発出れば逆転の好機を逸する。

8回裏のチャンスでも、④岩本が外角の変化球を空振り三振、⑤小林が遊直に倒れ、悔しい表情を見せる。

マウンドの松村は、この日最速の147キロの直球で三ゴロに打ち取るなど、8、9回を三者凡退に封じ、流れを引き寄せる。

後がなくなった打線は9回裏、先頭の途中から入った⑥西田翔哉(法1)が四球を選ぶが、後続は石上祐(東洋大)のボールを捉えることができず、最後は代打百瀬和真(法1)が二ゴロに倒れ試合終了となった。

あと1本が出ず涙を飲んだ駒大。連敗を喫し、18年春から11季守った1部の座を譲ることになった。試合後大倉孝一監督(60)は「メンバーも入れ替えなければいけない。落ち着いて1個ずつやっていく」と前を向いた。

◆インタビュー

◆大倉孝一監督(60)

――結果はどう受け止めているか
「やっぱり力。力がそのままリーグ戦を通して、入れ替え戦でも全て出ている。」

――力というのは攻守共にか
「ボールがいいとか、ヒットが出るとかだけではなくて、考えなければいけないこと、1つの走塁、ボールの選び方、配球含めて、そのことを全て野球選手として必要な能力が低い。打つとか打たないとか球が速いとか遅いとかではなくて、そういうところで全てのゲームを落としているというのを実感している」

――(選手個人が)持っているものはいいがそういうところで差がついているのか
「年によってメンツはどのチームも変わるので、それをクロスゲームに持っていくことにも力が必要。東都はそろっているから勝てるとかそろってないから勝てないとかそういうところではない。十分戦えるものはあるが、そういった能力が低い」

――秋は2部だか選手にどんな言葉をかけるか 
「1部だろうが2部だろうが底を上げていく。そうすると2部でも勝つだろうし、1部に上がっても勝つだろうし、とにかく2部だから1部だからというのは関係なく、ないものを上げていくだけ」

――エーアン(現3)は
「エーアンはただ調子が悪い。シーズン中からずっと上がってこなかった。怪我したとかはない」

――野澤(東洋大)に関してどの辺が難しかったか
「難しいというか、彼自身がものすごくいいわけではなく、こっちのアジャストする能力が低い。ボールの選び方、ボール球に手を出す、狙い球が絞れない、打つ方向が決まらない、ストライクを見逃してボールを振っていく、技術的なところではなくてそういうところ」

――秋に向けて最初に手をつけないといけない課題
「メンバーも入れ替えなければいけない。落ち着いて1個ずつやっていく」

(執筆者:東海圭起)

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