硬式野球部

DATE:2023.04.28硬式野球部

チーム1号出た!リリーフ仲井好投も敗戦

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公式戦初登板の仲井(撮影・東海圭起)
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先制2点本塁打を放った岩本(撮影・中島健士郎)

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タイムリーを含む2安打の小林(撮影・武藤亘輝)
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追加点となるタイムリーを放った大森(撮影・熊木桃)

東都大学野球1部春季リーグ対中大2回戦が4月27日、神宮球場にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

チーム/回123456789
駒大 2 3 0 0 3 0 0 0 0 8
中大 0 2 1 2 1 4 0 0 × 10

◆打者成績
守備位置選手
1 (8) 大森 5 2 1
2 (7) 小林 5 2 1
3 (D) 出村 4 1 0
R 阿部 0 0 0
4 (5) 岩本 3 1 3
5 (3) 神宮 5 1 0
6 (9) 橋口 3 2 0
7 (4) 渡邉 1 0 0
4 髙田 2 1 2
H 百瀬 1 0 0
8 (6) 工藤 3 0 1
H 西田 1 0 0
9 (2) 薩美 3 0 0

◆投手成績
選手被安自責
松村 2 1/3 13 4 2
髙井 2 1 0
エーアン 4 14 3 4
●東田  1/3 7 3 3
仲井 2 1/3 7 0 0

対中大初戦で白星をあげ、勢いのままに勝ち点獲得といきたい駒大。初回、4番岩本皓多(経4)に待望のチーム1号となる2点本塁打が飛び出し先制。さらに得点を重ねるも、先発松村青(商3)は序盤から中大打線に捕まり、リリーフ陣も踏ん張ることができず逆転を許す。両チーム合わせ21安打の乱打戦となったが、惜敗を喫した。

◆戦評

中7日空けて臨んだ対中大2回戦。両先発は初戦と代わらず、松村と西舘。

初回、駒大打線はいきなり西舘に襲い掛かる。二死から③出村夢太(法2)が、セカンドへの内野安打で出塁すると、④岩本が今季チーム初アーチとなる、右本塁打を放ち先制。
続く2回は、先頭の⑥橋口采生(法4)と、⑨薩美進之介(法4)が四球を選んで二死1,2塁のチャンス。ここで①大森廉也(法4)が右安打を放ち、続く②小林伶斗(政2)が左安打と、連打で追加点をあげる。これに収まらず、③出村と④岩本が連続四球を選び、序盤で5点をあげる。

一方、マウンドの松村は初回から不安定な立ち上がり。先頭に左安打を許し、犠打でチャンスとされるも、後続を封じ無失点で切り抜ける。しかし2回、先頭に四球を与えると、⑦中前(中大)に右適時二塁打を浴び失点。さらに内野安打で2点目を許す。3回も先頭にエラーで出塁を許すと、④高橋(中大)に適時打を浴びたところで髙井駿丞(経3)にスイッチ。
しかし、適時打と四球を与え、流れを断ち切れないまま降板。ここでマウンドにエーアンリン(現3)を投入。後続は2者連続三振を奪いピンチを切り抜ける。

打線は3、4回を無得点で終えるが、5回先頭の④岩本が相手ショートのエラーで出塁すると、続く⑤神宮隆太(市4)が中安打、⑥橋口が四球でつなぎ、無死満塁のチャンスを作る。ここで守備交代から入った⑦髙田祐輝(政4)が、適時右安打を放ち2点を追加。さらに⑧工藤波音(政3)のセカンドゴロの間に3塁走者の橋口がホームインし、この回3点の追加に成功する。

援護を受けたマウンドのエーアンだが、この回の先頭打者⑤皆川(中大)に初球を捉えられ、右中間本塁打を許し2点差に。さらに7回、四球と犠打を決められたところで4番手として東田健臣(商3)にスイッチ。点差を詰められたくない場面であったが、3連打と3四球を与え、逆転を許し、期待に応えることができない。
なおも二死満塁の場面で、昨年の夏の甲子園を沸かせた期待の1年生仲井慎(法1)が公式戦初登板。①繁永(中大)を右飛にきっちり抑える。仲井は7回一死から③櫻井(中大)、④高橋(中大)に対する。両者マルチ安打を放っている強打者であるが、2者連続三振に封じる。8回まで投げ、2 1/3回、被安打0、2奪三振。球速は最速149キロを記録するなど、上々のデビューを果たす。

反撃といきたい打線は9回、先頭の⑦橋口が左安打で出塁するが、代打の百瀬和真(法1)、西田翔哉(法1)が倒れる。⑨薩美が四球を選び二死1、2塁のチャンスを演出し、一発出ればサヨナラの場面。打席にはタイムリー安打を放っている①大森。しかし、内野安打が守備妨害となりスリーアウト。3時間半にも及ぶ激戦で惜敗を喫した。

◆大倉孝一監督

――長い試合だったがこの試合を振り返って
「こういう展開もあるが、そう多くはない。ただ2回で5対0は試合を進めにくい。入り方は難しかったが、勝たないといけない試合」

――打撃陣は西館から5点取ったが、投手陣は
「投手陣が踏ん張れてない」

――仲井を抜擢し投入したのは
「どこかで1年生がマウンドを踏めるチャンスを考えていたが、簡単に勝てるという試合がないため、今回逆転されたタイミングでチャンスだと思って登板させた」

――仲井の評価は
「まだまだこれから。彼は様々な経験を積むと思うし失敗もするだろうが、多くマウンドを踏めるようにチャンスを与えたい」

――(仲井に対して)ピッチャーに専念するのか、二刀流か
「バッティングがまだまだ。本人と話をして、ピッチャーに専念させる」

◆仲井慎(法1)

―― 初登板はどうだったか
「マウンドで強い気持ちで投げることがアピールポイントだと思う。相手が誰であっても関係なく自分の球を投げたい」

――厳しい場面もあったが、準備はしていたのか
「監督から肩を作って準備しておけと言われたので、いい状態で投げることができた」

――緊張したのか
「初回は緊張したが、次の回からはやってやろうと思った」

――神宮球場のマウンドの感覚は
「投げやすい」

――通用すると感じたか
「まだまだ。しっかりと修正したい」

――良かったところ
「ストレートが荒れてしまったが、球が走っていたし、スライダーも良かった。継続していきたい」

――どんなピッチャーになりたいか
「まだまだピッチャーとして足りない部分が多い。課題を潰していき、最終的にはどんな時も任されるピッチャーになりたい」

(執筆者:東海圭起)

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