チーム1号出た!リリーフ仲井好投も敗戦
東都大学野球1部春季リーグ対中大2回戦が4月27日、神宮球場にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。
チーム/回 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
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駒大 | 2 | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 |
中大 | 0 | 2 | 1 | 2 | 1 | 4 | 0 | 0 | × | 10 |
◆打者成績 | |||||
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順 | 守備位置 | 選手 | 打 | 安 | 点 |
1 | (8) | 大森 | 5 | 2 | 1 |
2 | (7) | 小林 | 5 | 2 | 1 |
3 | (D) | 出村 | 4 | 1 | 0 |
R | 阿部 | 0 | 0 | 0 | |
4 | (5) | 岩本 | 3 | 1 | 3 |
5 | (3) | 神宮 | 5 | 1 | 0 |
6 | (9) | 橋口 | 3 | 2 | 0 |
7 | (4) | 渡邉 | 1 | 0 | 0 |
4 | 髙田 | 2 | 1 | 2 | |
H | 百瀬 | 1 | 0 | 0 | |
8 | (6) | 工藤 | 3 | 0 | 1 |
H | 西田 | 1 | 0 | 0 | |
9 | (2) | 薩美 | 3 | 0 | 0 |
◆投手成績 | ||||
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選手 | 回 | 打 | 被安 | 自責 |
松村 | 2 1/3 | 13 | 4 | 2 |
髙井 | 2 | 1 | 0 | |
エーアン | 4 | 14 | 3 | 4 |
●東田 | 1/3 | 7 | 3 | 3 |
仲井 | 2 1/3 | 7 | 0 | 0 |
対中大初戦で白星をあげ、勢いのままに勝ち点獲得といきたい駒大。初回、4番岩本皓多(経4)に待望のチーム1号となる2点本塁打が飛び出し先制。さらに得点を重ねるも、先発松村青(商3)は序盤から中大打線に捕まり、リリーフ陣も踏ん張ることができず逆転を許す。両チーム合わせ21安打の乱打戦となったが、惜敗を喫した。
◆戦評
中7日空けて臨んだ対中大2回戦。両先発は初戦と代わらず、松村と西舘。
初回、駒大打線はいきなり西舘に襲い掛かる。二死から③出村夢太(法2)が、セカンドへの内野安打で出塁すると、④岩本が今季チーム初アーチとなる、右本塁打を放ち先制。
続く2回は、先頭の⑥橋口采生(法4)と、⑨薩美進之介(法4)が四球を選んで二死1,2塁のチャンス。ここで①大森廉也(法4)が右安打を放ち、続く②小林伶斗(政2)が左安打と、連打で追加点をあげる。これに収まらず、③出村と④岩本が連続四球を選び、序盤で5点をあげる。
一方、マウンドの松村は初回から不安定な立ち上がり。先頭に左安打を許し、犠打でチャンスとされるも、後続を封じ無失点で切り抜ける。しかし2回、先頭に四球を与えると、⑦中前(中大)に右適時二塁打を浴び失点。さらに内野安打で2点目を許す。3回も先頭にエラーで出塁を許すと、④高橋(中大)に適時打を浴びたところで髙井駿丞(経3)にスイッチ。
しかし、適時打と四球を与え、流れを断ち切れないまま降板。ここでマウンドにエーアンリン(現3)を投入。後続は2者連続三振を奪いピンチを切り抜ける。
打線は3、4回を無得点で終えるが、5回先頭の④岩本が相手ショートのエラーで出塁すると、続く⑤神宮隆太(市4)が中安打、⑥橋口が四球でつなぎ、無死満塁のチャンスを作る。ここで守備交代から入った⑦髙田祐輝(政4)が、適時右安打を放ち2点を追加。さらに⑧工藤波音(政3)のセカンドゴロの間に3塁走者の橋口がホームインし、この回3点の追加に成功する。
援護を受けたマウンドのエーアンだが、この回の先頭打者⑤皆川(中大)に初球を捉えられ、右中間本塁打を許し2点差に。さらに7回、四球と犠打を決められたところで4番手として東田健臣(商3)にスイッチ。点差を詰められたくない場面であったが、3連打と3四球を与え、逆転を許し、期待に応えることができない。
なおも二死満塁の場面で、昨年の夏の甲子園を沸かせた期待の1年生仲井慎(法1)が公式戦初登板。①繁永(中大)を右飛にきっちり抑える。仲井は7回一死から③櫻井(中大)、④高橋(中大)に対する。両者マルチ安打を放っている強打者であるが、2者連続三振に封じる。8回まで投げ、2 1/3回、被安打0、2奪三振。球速は最速149キロを記録するなど、上々のデビューを果たす。
反撃といきたい打線は9回、先頭の⑦橋口が左安打で出塁するが、代打の百瀬和真(法1)、西田翔哉(法1)が倒れる。⑨薩美が四球を選び二死1、2塁のチャンスを演出し、一発出ればサヨナラの場面。打席にはタイムリー安打を放っている①大森。しかし、内野安打が守備妨害となりスリーアウト。3時間半にも及ぶ激戦で惜敗を喫した。
◆大倉孝一監督
――長い試合だったがこの試合を振り返って
「こういう展開もあるが、そう多くはない。ただ2回で5対0は試合を進めにくい。入り方は難しかったが、勝たないといけない試合」
――打撃陣は西館から5点取ったが、投手陣は
「投手陣が踏ん張れてない」
――仲井を抜擢し投入したのは
「どこかで1年生がマウンドを踏めるチャンスを考えていたが、簡単に勝てるという試合がないため、今回逆転されたタイミングでチャンスだと思って登板させた」
――仲井の評価は
「まだまだこれから。彼は様々な経験を積むと思うし失敗もするだろうが、多くマウンドを踏めるようにチャンスを与えたい」
――(仲井に対して)ピッチャーに専念するのか、二刀流か
「バッティングがまだまだ。本人と話をして、ピッチャーに専念させる」
◆仲井慎(法1)
―― 初登板はどうだったか
「マウンドで強い気持ちで投げることがアピールポイントだと思う。相手が誰であっても関係なく自分の球を投げたい」
――厳しい場面もあったが、準備はしていたのか
「監督から肩を作って準備しておけと言われたので、いい状態で投げることができた」
――緊張したのか
「初回は緊張したが、次の回からはやってやろうと思った」
――神宮球場のマウンドの感覚は
「投げやすい」
――通用すると感じたか
「まだまだ。しっかりと修正したい」
――良かったところ
「ストレートが荒れてしまったが、球が走っていたし、スライダーも良かった。継続していきたい」
――どんなピッチャーになりたいか
「まだまだピッチャーとして足りない部分が多い。課題を潰していき、最終的にはどんな時も任されるピッチャーになりたい」
(執筆者:東海圭起)