陸上競技部

DATE:2024.04.07陸上競技部

トラックシーズン開幕-第1回世田谷陸上競技会 《後編》

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(撮影:志村采美)

第1回世田谷陸上競技会が4月6日、世田谷区総合運動場陸上競技場で行われた。駒大からは2種目に計7名が出場。1500メートルでは金谷紘大(政4)と工藤信太朗(地2)が、5000メートルでは小牧波亜斗(現4)がそれぞれ自己ベストを更新した。
結果、インタビューは以下の通り。
(今回は5000メートル出場者、藤田敦史監督のインタビューを掲載。1500メートル出場者インタビューは前編へ)

結果

◆男子5000m 5組
着順
名前
タイム
5着
伊藤蒼唯(政3)
13分55秒76
8着
小牧波亜斗
13分58秒04 ☆自己ベスト
10着
安原海晴(商4)
13分59秒53
22着
大和田貴治(地3)
14分26秒69

戦評

◆男子5000メートル 5組

伊藤、小牧は集団の前方、安原、大和田は後方でスタート。序盤で外国人選手2名が集団を飛び出すと、伊藤も果敢についていき先頭集団を形成するが、徐々に離され後ろの集団に吸収されてしまう。小牧、安原は懸命に前の集団にくらいつき、3人は13分台でフィニッシュ。小牧は3年ぶりに自己ベストを更新した。

インタビュー

◆伊藤蒼唯

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(撮影:若山穂乃佳)

ーー今日の調子は
「この1カ月練習がうまく積めていたのでよかった方ではないかと思う」

ーーレースプランは
「帰山(侑大、現3)が13分37秒のベストタイムを持っている。できるだけそこに近づき、もっと言えばそれを超えるようなタイムを出すことを目標にしていた。出場する外国人選手の中に13分20秒台のタイムを持つ選手がいたため、そこにできるだけついていこうというレースプランだった」

ーー走りを振り返って
「安定しないペースでレースが進んだため、3000メートル手前で少し打ち上ってしまい単独走になり、後ろの集団に追いつかれてしまった。ラストは今までより効いていたが逃げられてしまい、あまり良くないレースだった」

ーー監督やコーチから言われたことは
「スタート前に『コンディションも良いからベストを狙ってもいいんじゃないか』と言われていたが、結果としてベストから10秒以上遅れてしまった。監督や総監督どちらからも『スタミナが足りない』と言われたため、また1から仕切り直しかなと思う」

ーー今後の目標
「4月末に日体大で1万メートルに出場する予定なので、そこで今回の反省を踏まえ記録を狙っていきたい。その後の関東インカレも1万メートルに出る予定でいる。そこでは最低でも日本人トップを狙っていきたいと思う」

◆小牧波亜斗

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ーー今日の調子は
「練習も積めていたため、良い状態で試合に望むことができた」

ーーレースプランは
「3000メートルまでは集団につくことであまり力を使わないように意識をした。4000メートルで先頭集団につき、最後に勝負をするというプランを立てていた」

ーー監督やコーチから言われていたことは
「『3000メートルまでは余裕を持ち、後半でスピードを出さないと良いタイムが出ない』と言われていた」

ーー走りを振り返って
「スタート時は集団の中でも前の位置で走ることができていた。しかし徐々に後ろの位置に下がってしまったことで、集団が分かれた時に前の集団につくことができなかった。余裕を持って走っていたにも関わらず、後ろに下がってレースをしてしまったということが大きな反省点」

ーー今回のレースで良かった点は
「最低限ではあったが、13分台のタイムを出すことができたこと。それ以外では自分の中で合格点をあげられるレースではなかった」

ーーベストを更新して
「自分の中で13分台のタイムは出して当たり前という気持ちがあるので、自己ベストを更新したことに対する喜びはない。もっと上のタイムを狙っていたため、今は悔しい気持ちしかない」

ーー今後の目標
「2週間後の日体大記録会で1万メートルのレースに出場するため、そこで関東インカレの標準タイムを出したい。そして直近ではあるが関東インカレでの入賞につなげていきたい」

◆安原海晴

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ーー今日の調子は
「若干疲労が出てきていたが、ある程度まとめられていた」

ーーレースプランは
「3000メートルまでは余裕を持って、そこからはペースを上げる」

ーー具体的には何秒台を狙っていたか
「13分40秒台を狙っていた」

ーー走りを振り返って
「序盤はよかったが、中盤で外国人選手の後ろについて走った時に、想定していた1周66〜67秒のタイムよりも遅い69秒で走ってしまった。ペースを落としたまま後半あげられなかったのは、今回ちゃんと走れなかった理由」

ーー監督やコーチから言われたことは
「『しっかり上げていけ』と言われたが、なかなか上げられず、『中盤からラストのスパートが課題』と言われた」

ーー今後の目標 
「2週間後に走る国士舘大記録会で1万メートルを走る時に、28分台を出すこと。年間を通しては、三大駅伝で全て勝てるようにチームに貢献する。トラックシーズンで5000メートルや1万メートル、ハーフマラソン全てで良い記録を出すこと」

◆藤田敦史監督(47)

ーーレースを振り返って
「もう少し上のレベルのレースが出来てもおかしくなかった。タイム的には13分台が3人出て、初戦としてはまずまずだが、レースの内容を見ると、国学大は何人も13分40秒台を出している中で、50秒台しか出せなかったというところは反省しないといけないと感じた。最低限の結果しか出せなかったという印象」

ーー1500メートルで白井恒成(歴2)を出走させた意図は
「1500メートルは今大八木弘明総監督(65)が主に指導をしている。白井は状態があまり上がっていなかったため、今回はペースメーカーとして出走させ、次の日体大(競技会)に向けて調整をさせるという感じだった。工藤や金谷のアシストとして出走させた」

ーー今年は1万メートルを強化していきたいという話があったが、シーズン最初に1500メートル、5000メートルに出走させたのには、何か意図があるのか
「1万メートルを走るには、5000メートルを走れるスピードがないといけない。例えば1万メートルのレースで5000メートルを通過するとき、5000メートルである程度の記録を持っていないと余裕を持って通過することが出来ないので、まずは5000メートルを走らせることで刺激を入れて強化をし、1万メートルを楽に走れるようにすると考えていた。シーズン始めでロードからトラックへの移行期なのでまずは5000メートルや1500メートルでスピードの感覚を磨いてから1万メートルに移行しようと考えている」

執筆者:若山穂乃佳、大塩希美

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