村上 大学初戦で自己ベスト更新 -第308回日体大記録会
第308回日本体育大学長距離競技会が9月24日に行われた。駒大からは1年生が5人出場。大学デビュー戦となった村上響(地1)が、自己ベストを更新し、植阪嶺児(経1)、小山翔也(経1)も自己記録に迫る走りをみせた。結果、インタビューは以下の通り。
結果
◆男子5000m 15組 | |
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名前 | タイム |
村上響 | 14:00.88 ★自己ベスト |
植阪嶺児 | 14:01.14 |
島子公佑(営1) | 14:17.36 |
◆男子5000m 16組 | |
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名前 | タイム |
小山翔也 | 13:54.73 |
工藤信太朗(地1) | 14:31.21 |
戦評
15組
植阪、村上は集団の中ほどでレースを進める。中盤に入り集団の前方に詰め寄ると、スピードの変化にも対応。残り2周では5番、6番の位置につける。ラストは後続に追い抜かれたが、村上は自己ベストを更新。植阪も自己ベストに迫る走りをみせた。島子は2000m手前から徐々に集団から遅れを取り、そのままレースを終えた。
16組
小山、工藤ともにスタート直後は集団の前方でレースを進める。小山は必死に先頭集団に食らいつくが、レース中盤で後退。ラストはもう一度ギアを上げるが、自己ベストまであと一歩に終わった。工藤は残り8周から徐々に後退していき、集団から離され独走に。残り4周からは苦しい表情を浮かべ、フィニッシュした。
インタビュー
◆村上響
ーー今日の調子は
「夏合宿を終え、結構練習できていた。コンディションも風がなくてよかった。自信をもっていけたと思ったが、ラストが動かなかった」
ーー今日の目標、レースプランは
「大学のデビュー戦でトラックレース自体、高校3年生の秋以来10ヶ月ぶりだった。感覚が全然わからなかったので、最初は集団の中にいてちょっとずつ前に出てしっかりラストの1000mとか2000mでペースをあげてくというイメージだった。もうちょっとラストを上げられていたら、余裕を持って13分台にのれていたかなと思うので、惜しかった」
ーー監督から言われたことは
「今は高校生でも13分台を出すため、大学生は13分台を出すのが当たり前。駒大という日本1の大学で練習してきているので『ある程度自信をもってしっかりやってこい』と言われて、気分的にも締まったし、自信を持ってスタートラインに立つことができたと思う」
――大学に入って初めてのレースだったが
「もう全部(笑)。高校が広島だったので、暑さとか寮生活とか学校生活も違うことばかり。夏合宿も高校のときとは量も質も全然違った。合宿では学生を代表するような選手と一緒に練習させてもらう機会が多かったので、食らいついていった。高校との違いを楽しむじゃないが、プラスに捉えて夏合宿くらいから練習できていたのでけがもせずに出れたのかなと思う」
ーー自己ベストだったが
「練習的には13分台はいけたと思うし、初戦のインパクトは結構大事なのでもっと余裕を持って13分台に入りたかった。自己ベストだが、中途半端な結果になってしまったのでこの結果をしっかり受け止めたい。チーム内で上位なわけでもないし、1年生で僕より速い人もたくさんいる。しっかりと自分の中で課題を解決して、慢心せずに次の記録会に絡めていきたい」
――次のレースに向けて
「次はハーフに出る予定。トラックとはまた違ったレース展開になると思うし、ベースも違うと思う。夏合宿で距離を踏んできたので、個人的にはトラックレースよりもロードレースのほうに自信をもって練習をしてきた。この試合が刺激になって、次のレースでしっかり走れればと思う」
◆植阪嶺児
――今日の調子は
「調子自体はそこまでよくなかったが、夏合宿で走れていたので、しっかり自信を持っていこうと思いながら臨んだ」
――夏合宿の手ごたえは
「小松(聖、政1)のように全部はこなせなかったが、意外とほとんどこなせた。今日も自信を持って臨むことができた」
――今日の目標、レースプランは
「13分台を第一の目標にしていた。3000mまでは余裕をもっていって、ラストの1000mでしっかり上げられるように、と考えて走った」
――監督やコーチからは何か言われていたか
「『夏合宿をしっかりこなせていたから自信を持って行け』と言われた」
――走りを振り返って
「終始スローペースで13分台を狙うにはペースが遅かったので、焦ってしまった。ラストも前にいた村上に負けたくなくて消極的になってしまったところが、13分台がギリギリ出なかった今回の記録につながってしまった」
――今後の目標は
「これから駅伝シーズンが始まるので、全日本や箱根でしっかりメンバーに入り、2年連続の三冠に貢献できるように頑張りたい」
◆小山翔也
ーー今日の調子は
「だいぶ合宿の疲労も抜けてきて、良い状態でレースに臨めた」
ーー目標・レースプランは
「目標タイムは13分45秒だった。ペースは思ったよりも速くなかったので先頭につけていたが、ついていくのに力を使いすぎた。3000m以降、集団のペースが上がったときについていけなかったので、目標のタイムが出なかったのだと思う」
ーー監督・コーチから言われたことは
「藤田監督からは『ラスト2000mでしっかり上げていくように』とレース前におっしゃっていただいた。自分でも、そこで上げて記録を出すイメージをしていたが、3000mの時点でいっぱいいっぱいになってしまった。自分の思い描いたレースができなかった」
ーー夏合宿の手ごたえは
「調子が上がらず、最低限はこなすことができたが上の方では練習できなかった。ここへ来てやっと調子が上がってきた」
ーー今後の目標は
「4月に出した5000mの自己ベストを更新すること。自分の課題であるスタミナをつけて、しっかり駅伝メンバーに絡んでいけるようにする」
◆藤田敦史監督
――今日のレースを振り返って
「1年生ながら体力のない中で、夏合宿に一生懸命取り組んだ選手たちだったので試合に出した。全部の練習がしっかりできたかと言ったらそうではなく、取りこぼしもあったが、ある程度のことはやれた。本人たちもスタート前にしっかり足づくりをやれたと感じる部分があったと思うので『夏合宿をやってきた成果をいかに今回出せるかだぞ』と今回送り出した。
小山、植阪、村上に関しては自己ベスト前後で走ってくれた。この子たちは涼しくなって疲労が抜けてきたら自己記録は出せるくらいの力はついたと思うし、もっと走れると思う。一方で島子、工藤はまだ少し練習がかみ合ってない部分があるので、試合までの練習をしっかりやることが大前提。ただこの2人も練習がやれてないわけではないので、ここからやっていけばもっといい形の結果は出ると思う。
これから三大駅伝が始まっていく。1年生だからと遠慮することなく、駅伝のメンバーを取りに行く姿勢が大事だと思う。そういう姿勢をこれからこの子たちが見せられるかどうかによってチームの雰囲気というのもまた変わってくる。そういう刺激をチームに対してもっと出してほしい」
――出雲駅伝に向けて
「個人的にも監督として迎える初めての駅伝になる。緊張はするが、選手たちが一生懸命やってくれているので、そこに向けて1日1日しっかりやるだけ」