陸上競技部

DATE:2022.04.30陸上競技部

【紙面連動企画】忙しい学部?目指す箱根で「文武両道の姿を見せたい」~GMS学部座談会~

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大坪幸太(G4)、服部和空(G3)、宮城珠良(G2)(写真並び順同じ)。学内でも忙しいことで有名なグローバル・メディア・スタディーズ学部(以下、GMS学部)に所属しながら、陸上部の活動もこなす彼らに、学校生活や部活動と勉強の両立、今後の目標について聞いた。

(聞き手:清水呼春・宮澤希々)
※インタビューは3月中旬に行いました。

――GMS学部を選んだ理由は
大坪:「高校時代は将来の夢が決まっていなかった。自分の将来の可能性をあまり減らしたくなかったので、色々と学ぶことのできるGMSを選んだ」
服部:「元々英語が好きで、将来役に立つのはGMSだと思って選んだ。英語もまだまだ未熟だが、英語を通して将来社会に貢献したいので、GMSでたくさんのことを学びたいと思った」
宮城:「英語が好きで、中学生、高校生の時にも得意だった。親戚や身の回りの人も英語ができる人が多く、勉強の方では英語を学びながら、陸上の方では箱根駅伝を目指して頑張れれば、充実した大学生活を送れると思い、GMSを選んだ」

――大坪選手は英語が好きというわけではないのか
大坪:「自分は英語が得意ではないが、将来必要になると思った」

――箱根号での頭が良い人ランキングでは、3人全員が上位にランクイン(1位:大坪・同率2位:服部&宮城)。それを見てどう思ったか
大坪:「『あれ?入っている』って感じだったが、入れたのはよかった」
服部:「嬉しかった」
宮城:「学部が学部なので、それで選ばれたとは思う」
服部:「GMSは頭が良いってイメージが(笑)」

――GMSは頭が良いというイメージを持たれていることに関しては
大坪:「たまにちょっと荷が重いな、と思うこともある(笑)。そんなにできるわけじゃないぞ、と」
服部:「言われて嫌ではない。ニヤニヤしちゃう(笑)」

――GMSに入ってよかったと思うことは
服部:「コロナ禍でオンライン授業が多かったので、陸上部の他の学部の子たちは部以外にあまり友達がいないと聞いた。GMSは週4回の英語の授業も、オンラインの時は顔出し。2年生になってからも対面の授業が割と多く、学校の友達がかなりできたのでその点はよかった」

――必修が多く、対面授業も多いが大変ではないのか
服部:「陸上部は水曜日がポイント練習と言って、なんていうか...」
大坪:「負荷が高くてきつい練習」
服部:「そう、負荷が高くてきつい練習で、みんなは午後に行うが、自分は2年生のとき、5限と6限に必修が入っていて、午後に行えなかった。午前中に他の学部の子と2人で行わなければならなくて大変だった」

――ちなみに。陸上部の方々はどうやって大学に通っているのか
服部:「雨の日だけバスや電車で行く人もいるが、基本はみんな自転車で行く」
大坪:「20分ぐらい?」
服部:「20分ちょっとくらい。帰りは速いが、行きが上り坂できつい。練習が12時くらいに終わって、寮に帰ってきてシャワーを浴びてすぐに行く、みたいな感じ。3限から授業を受ける人も多いが、夏場とかは自転車を急いで漕いで行くので、汗だくで授業を受ける」
大坪:「顔だけは涼しい顔してね(笑)」
服部:「服はびしょ濡れで(笑)」

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――友達は出来たか
大坪:「1年生のときはすべての授業が対面だったが、少人数で必修などの授業が行われていた。自分も英語が話せないが、話せない人が他にもいたので『今何言っていたか分かった?』とかそういう関わり方ができた。英語ができる人ばかりだと思っていたので、その点安心もできた」
宮城:「友達に助けられた部分が多かった。1年生のときは寮の仕事が大変で、寮の仕事をやってから大学で授業を受けて、としんどかった。学校の友達がいたので、その子たちに聞くなどして上手くやっていけた」

――英語の必修のグループプレゼンの時期は授業外で会議をすることもあり、より忙しくなると思うが
宮城:「友達に丸投げしないよう、やるべきことは早めにやるようにはしている」
大坪:「プレゼンは1年生のときに多く、その当時は対面授業だった。行けない日はちゃんと友達に伝えると、同じグループの人たちも割と調整してくれたので、ありがたかった。『会えないなら、LINEでやろう』となるなど、協力してもらえた。自分の仕事はちゃんとやって、本番もなんとかできて、という感じだった」

――服部選手は英語の長文のエッセイ(2年時の必修の課題)も書いたと思うが、どうだったか
服部:「先生にオンラインで質問して、なんとか完成させたが、大変だった」

――課題はいつやっているのか
服部:「夕食後、夜とか」
宮城:「夜は寮の仕事とかがあったので、空きコマとか。学校から帰ってきて、1年生は食堂にいる時間が多かったが、そこでもやっていた」

――他学部よりも大変だと思うことはあるか
宮城:「自分からしたら、他の学部の方が大変だなと思うこともある。高校の頃の方が大変だったので、あまりきつくはない」
大坪:「入れるコマ数が他学部よりも多いので大変だが、ゼミに必ず入らなくてはいけないわけではないため、そこは楽だと思う」
服部:「英語の必修は大変だが、出されたものをしっかりやれば単位が取れる。そういう面ではGMSでよかったと思う」

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――ゼミには入ってないのか
全員:「入っていない」
大坪:「(服部は)入ろうとした時あったんでしょ?」
服部:「大学の友達がみんな入っていて『ゼミの子たちで出かける』とか話を聞いていたら自分も入りたいと思ったが、悩んでやめた」

――各学年で授業の情報などを共有することはあるか
宮城:「自分は去年、和空さんが同部屋だった。色々聞いたり、教えてもらったりしたので、すごく助かった」
服部:「大坪さんやGMSの女子マネージャーさんが、履修登録から授業のわからないところまで丁寧に教えてくださったので、その点はありがたかった」
大坪:「女子マネージャーの存在はかなり大きかった。入部した際、選手の中ではGMSは自分1人だけだった。教えてくれる人が誰もいないのではと思ったが、1個上と同級生にGMS学部のマネージャーがいたので、結構助かった。女子マネージャーの存在がなかったらもうちょっと苦労していたと思うので、感謝している」

――GMS学部の新入生に向けて、勉強と部活の両立など、アドバイスがあれば一言
大坪:「2人からの話もあったと思うが、人任せはダメだが、人に頼った方がいいと思う。頼るだけではなく自分も助けて、そうしたら友達作りにも単位を取ることにもつながるので、いいことづくしだと思う。自分一人で抱え込まずに、わからなかったら友達に聞くなどして頼っていけばいいと思う」
服部:「メインの科目は英語だが、専門の科目とかで広い分野が学べるし、GMSで学ぶことは絶対将来に生きてくると思う。そういった面でGMSは恵まれていると思うし、是非GMSを選んで欲しいと思う」
宮城:「細かい話になるが、大学のサイトなど、授業のために確認しないといけないものが多いので、ちゃんと見たほうがいい。頻繁に見るのが大事」
大坪:「大事だよね、しょうもないことで単位落としてもね」
服部:「そう。提出期限切れはもったいない」

――大坪選手の今後の目標、これから見据えているものは

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大坪:「今年の箱根はエントリーしたが、走れなかった。走るとしたら山登りの5区だったので、次もそこを狙っていきたい。1つ下に走ったことのある選手(鈴木芽吹選手(営3)、金子伊吹選手(歴3))がいるので、彼らを抜かないと出られないが、この1年間その一つにかけて頑張りたい。その姿を下の学年に見せられたら良いと思う」

――最上級生としてどうありたいか
大坪:「自分はあまり走りに才能溢れる感じではなく、かっこいい走りはしていない。割と泥臭い感じの走りだが、そういう選手でも地道にやっていけば結果を掴めるというのを最上級生として見せたい」

――服部選手は入学時のインタビューで「3年生で5区を走って、4年生で山の神になりたい」とおっしゃっていましたが、まだ希望区間は5区か

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服部:「入学してからこれまで怪我ばかりでなかなか走れなかった。去年の秋に5000mで自己ベストを更新したが、激坂最速王決定戦を走った時に、大坪さんや同級生の金子にも歯が立たなかった。『自分は山だったら』と思っていたが、2人の存在を見ていたらやっていけないと思ってしまった。今は山を走りたいかと言われたら、現実的に見て無理だと思う。今年は練習をしっかり継続させて、必死でチームメイトに食らいついて箱根メンバーに入りたいと思っている。そこが目標」

――今年度から寮長。寮長としては
服部:「箱根駅伝が終わった後に監督から言われたが、寮長は4年生がやるイメージがあったので『まさか自分が』と思うところが大きかった。前寮長の新矢連士(21年卒)さんは3年生の頃からやっていたが、今年は新4年生から選ばれると思っていたので、自分が指名され『もっと他に適した人がいるのでは』と思った。しかし、監督から寮長に指名され、それだけ期待してもらえていると感じた。責任感を持ち、寮長を経験して選手としても、1人の人間としても大きく成長できたら、と思う。良い機会をもらったので、役目をしっかり果たしたい」

――山野力選手(市4)から「寮長を決める際に監督に真面目そうな人は誰か聞かれて、服部さんと答えた」と聞いたが
服部:「山野さんからその話を聞いて、先輩からそう思ってもらえていることが嬉しかった。期待に応えられるよう頑張る」

――宮城選手は入学時のインタビューで「高校の先輩である唐澤拓海選手(市3)が目標」とおっしゃっていたが、最近の唐澤選手の活躍を見てどう感じているか

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宮城:「高校の時もそうだったが、ただ強いだけではなく、タイムを出してからもどんどん成長されていく。立ち止まっていることが少ない人なので、競技者として尊敬している。唐澤先輩に限らず、1個上の埼玉の先輩方(唐澤選手、白鳥哲汰選手(経3)、青柿響選手(歴3))は、今年箱根メンバー入りをして走っている。中学高校と一緒に走ってきた人たちなので、そこに自分も入れるように頑張りたいというのが一つ目標。自分は去年夏合宿以降、怪我をして苦しい時期が続いているが、箱根のメンバーに大坪さんが入られたり、和空さんも激坂王で走られていたりするのを見て、学部も同じなので追いつきたいと思った。なんとなくのイメージだが、他の学部に比べてGMSは今まで駅伝のメンバー入りが少ない印象がある。今年の大坪さんのメンバー入りを見て『GMSでもできる』じゃないが、文武両道を実践している姿を箱根メンバーに入ることで見せられたらと思う。埼玉の先輩方やGMSの先輩方に追いつけるように、今年はしっかり頑張りたい」

執筆者:宮澤希々・清水呼春

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