地理学専攻は、修士課程・博士後期課程ともに1966年(昭和41年)4月に設置され、50年以上の歴史があります。その間、修士課程では、これまでに約250名の修了者を送り出してきました。
教員スタッフは、2024年度には、修士課程が専任12名(江口、小田、小野、鈴木(重)、鈴木(秀)、須山、瀬戸、高橋、田中、土'谷、西山、平井)、 非常勤講師2名(王尾、鈴木(毅))、博士後期課程が専任10名(江口、小田、小野、鈴木(重)、鈴木(秀)、須山、高橋、田中、土'谷、平井)で、 教員の専門分野は自然地理学・人文地理学・地誌学など地理学の幅広い領域にまたがっています。 この他、法政大学・明治大学・専修大学・国士舘大学・日本大学の各大学院の地理学専攻との間で単位互換制度を設けており、他大学院の専門研究者の授業も履修できるようになっています。
大学院生は、専任教員の指導のもとに修士論文・博士論文の作成に取り組みます。 地理学専攻としても、卒業論文発表会(1年次の4月または5月)や修士論文構想発表会(1年次の12月)、修士論文中間発表会(2年次の9月)などを行い、教員スタッフ全員で大学院生をサポートする体制をとっています。 2年次の1月に修士論文を提出し、1月下旬には修士論文発表会を行うのが恒例になっています。 これらの発表会は、学部生や一般の方にも公開しており、貴重な助言を得ることができます。
大学院生は「地理学研究会」を組織して、地理学専攻と共催で研究発表会を開き、『地理学研究』を毎年発行しています。 全国規模の学会でも研究発表を行い、研究活動は活発です。
地理学専攻では、教員と大学院生の関係が非常に密接で、たとえば、共同で運営している「地理学談話会」は、年数回、両者が研究成果を発表しあい、和気あいあいのコミュニケーションの場となっています。 また、大学院生の多くは、学部の地理学科専門科目の授業(実習や野外調査など)にティーチングアシスタントとして参加しており、教育指導の能力を高める良い機会にもなっています。
地理学専攻の大学院生とOBは、「紫竹学林会」という組織を作っています。 修士論文発表会の際に開かれる年1回の総会にはOBの方も多数出席し、多くの就職情報や種々のノウハウなどを収集できる貴重な機会になっています。
大学院修了後は、地理学の専門を生かして、かつては教員になる者が多くいましたが、現在では公務員や民間企業への就職も増え、さまざまです。