中村和郎先生が、6月10日(金)に逝去されました。88歳でした。
中村先生は、1984年4月に東京都立大学から教授として着任し、2005年3月に退職されるまで21年間務められました。在職中は文学部長・理事も歴任され、ご退職後には名誉教授の称号を授与されました。地理学科では、主に気候学・地理学総論などの科目を担当されたほか、地図学や地理教育など幅広い分野に対しても積極的に教育・研究に従事されました。
研究成果については、多くの学術論文に加えて、10編以上の著書(単著・編著・共著など)として、『地理学への招待』(1988年)、『雲と風を読む』(1991年)、『地理学「知」の冒険』(1997年)、『地理情報システムを学ぶ』(1998年)、『地図からの発想』(2005年)などを発表されました。また学会活動にも積極的に貢献され、日本地理学会会長・日本国際地図学会会長・富士学会理事長等を歴任されました。
ご冥福をお祈りいたします。
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