駒澤大学地理学教室

Top Page 

 

2005年3月卒業生から後輩へのメッセージ

 




1.後輩に薦める本とその理由(特に地理学や大学での勉強に関係するもの)

・浮田典良ほか『ジオ・パル21:地理学便利帖』海青社、2001、2625円(税込、以下同様)
 理由:地理学のだいたいのことが1冊になっているので便利。(地文:匿名希望) 地理の入門にはよいと思う。(地文:時田匠) 地理学の項目について詳しく書かれている。(地文:コンササッポロ)

・鎌田浩毅『火山はすごい:日本列島の自然学』(PHP新書)、PHP研究所、2002、777円
 理由:初めてとってもおもしろく読めた。読みやすい。(環境:匿名希望) 読みやすいので、知識が浅いうちでも十分な理解が得られる。(環境:匿名希望)

・松本修『全国アホ・バカ分布考:はるかなる言葉の旅路』(新潮文庫)、新潮社、1996、820円
 理由:地理学のダイナミックな広がりが、分かりやすく面白く描かれている。(地文:匿名希望)

・応地利明『絵地図の世界像』(岩波新書)、岩波書店、1996、663円
 理由:(地理的)想像力をかきたてる好著。古地図に記された架空の国「羅刹国」「雁道」にまつわる謎解きの過程は、地理好きではない人にも興味を引かれるはず。(地文:出雲達也)

・NHKスペシャル「データマップ63億人の地図」プロジェクト編『いのちの地図帳』アスコム、2004、1680円、同編『経済の地図帳』アスコム、2005、1680円
 理由:GISの本質や現代社会についての考察が良かった。(環境:大槻涼)

・大川渉ほか『下町酒場巡礼』(ちくま文庫)、筑摩書房、2001、840円
 理由:下町の文化、コミュニティがよくわかる。誰しもが一人酒の世界に憧れるはず。(地文:渡戸久光)

・安藤忠雄『建築を語る』東京大学出版会、1999、2940円
 理由:この本は、建築家 安藤忠雄氏の建築への熱い情熱がしっかり著されており、建築という分野の枠を越えた課題もあり、大学生にとってものすごい刺激になる。(環境:生嶋泰三)

・recoreco編集部編『ブック・ナビ東京』メタローグ、2005、980円
 理由:書店、古書店、公共図書館、専門図書館のガイドブック。「足で情報を得る」ために必須。(環境:大槻涼)

・『ツーリングマップル』(各地方版)、昭文社、1680円
 理由:地図を見ることで新しい発見がたくさんある。ツーリングマップルは観光地や名物も記載された「旅の教科書」と言える地図で、小型なので持ち運びしやすい。(地文:匿名希望) 携帯に便利で広範囲に使える。(地文:NR1013)

・『ナショナル ジオグラフィック 日本版』(月刊誌)、日経ナショナル ジオグラフィック社、980円
 理由:写真が美しい。写真から多くのことが読み取れ、楽しめる。(地文:NR1013)


2.後輩に薦める勉強のしかた(卒論も含めて)

・実用的な学問ではなく、どちらかといえば趣味の範囲の学問なので、めげずに勉強してください。(地文:匿名希望)
・地理学には多くの分野があるので、興味のある分野を見つけると、勉強が楽しくなる。(地文:小杉こずえ)
・自分の好きなことだけでなく、苦手な分野も勉強すること。苦手な分野の中に自分のやりたいことが見えてくる場合があるから。たくさん論文を読むこと。(環境:豊坂治子)
・先生とコミュニケーションをたくさんとって、先生とよく話し、相談し、質問した方がよい。(地文:時田匠)
・早い段階から地図を1から作る訓練を。本を読むことと議論することは車の両輪。(環境:大槻涼)
・日常生活の中で読書を習慣づける(通学中の電車の中でも、とにかく時間を無駄にしない)。模範となる論文を、本や「人文地理」等の地理学雑誌から見つけるようにする。図書館を活用する。(地文:出雲達也)
・卒論でアンケートなどをする際は早めに。夏休み中にやっておかないと、再調査ができなくなってしまう。(地文:匿名希望)
・早め早めに動き出すことが大事。資料収集、フィールドワークを含め、後から足りないことが出てくる。(地文:匿名希望)
・早めに資料を集めて、足しげく調査地域へ通うこと。(環境:匿名希望)
・せっかく地理学科に入ったのだから、文章から得る知識も重要であるが、行けるのであれば、現地に行って、その情報をうまく利用していくことが必要である。(環境:匿名希望)
・とりあえず足で稼ぐこと。自分にしかつくれないデータが得られる。(地文:松本康平)


3.後輩に薦める旅のしかた

・海外もいいけど、まず日本のいろいろな地を巡るのが良いと思う。国内もけっこうおもしろい。(地文:匿名希望)
・地方から来た人は東京を探索する。日本の縮図を見ることができると思う。東京に対して抱いているイメージはおそらく(良い意味で)崩壊するかもしれない。(地文:出雲達也)
・できるだけ速度の遅い交通機関で。遠くに来たという実感が持てる。(地文:松本康平)
・JR18キップがオススメ。僕はそれで日本中をまわった。(地文:時田匠) 青春18きっぷを使った各駅停車の旅。(地文:匿名希望)
・一人旅(ツアーでも個人でも)。ツアーだと友人ができる。個人だと旅行の仕組みがわかる。(地文:匿名希望)
・「トラベルコちゃん」というHPだと安いツアーを探すのが簡単。学生しかできない長期旅行がおすすめ!(地文:匿名希望)
・思いたったらスグ行動!! 金はケチるな!(地文:小杉こずえ)
・カーナビや旅冊子だけに頼らず、自ら地図を見て考えてみる。(地文:匿名希望)


4.後輩に薦める就職活動のしかた

・まず自分が何に向いているか把握すること(=自己分析)。(地文:匿名希望)
・まわりに流されず、自分のやりたいことをじっくり考えるとよい。(環境:豊坂治子)
・多くの業種・業態の会社を見れば、自分がどのような仕事に適しているのか分かるはず。最初から、ある一つの目的にしぼるのは、あまりおすすめしない。(環境:匿名希望)
・自分をさらけ出すことが大事。ド真面目にやるより、楽しんでいろいろな会社で様々な話を聞いて、合否に関わらず吸収することが大切。(地文:渡戸久光)
・はじめからここと決めず、説明会などへ行って直接社員の人と話をしてみると、いろいろと会社のことがわかると思う。(環境:匿名希望)
・早めに動く。使える物・者、何でも使う。先輩、キャリアセンター、ネット、知り合いなどなど。興味のある業界以外にも行ってみること!! 新しい発見がある。就活は社会勉強!!(地文:小杉こずえ)
・自分の足で情報をかせぐ(説明会にたくさん行くetc.)。(地文:コンササッポロ)
・企業研究をしっかりして(業界研究も)、自分のやりたいことを明確に伝えることが大事。(地文:匿名希望)
・行きたいと思った会社には全力でぶつかる。初夏ぐらいまでかかる(私はかかった)と思うので、諦めずに。(地文:匿名希望)
・大学時代に何を学んだか答えられるように!(地文:匿名希望)


5.その他、後輩へのアドバイス

・多くの人と出会い、また多くの本を読みあさり、そして旅することだと思います。それが、一人の人間を自立した個人へと成長させてくれるのではないでしょうか。(環境:生嶋泰三)
・勉強・サークル・アルバイトなど何でもいいから、夢中になれるものを見つけてください。(地文:匿名希望)
・まだ見つかっていないのなら、早く好きなことを見つける。もう見つかっているのなら、それを突き通す。(地文:匿名希望)
・「地理学科」のある大学は多くない。それだけに、ほかにはない特色ある講義が多い。だから在学中は、時間の許す限り多くの科目を取った方が良いと思う。(地文:匿名希望)
・大学時代は人生の中で最も濃密に勉強することができる期間です。遊びやバイトに没頭するよりも、勉強に熱中する方が、充実した生活を送ることができるし、誰もそれをとがめる人はいないと思います。また地理学は身近なものでもテーマにすることができる(ちなみに僕の卒業論文のテーマは「高校野球」でした)ので、きっと興味の尽きない一生モノの学問になるかもしれません。常識の壁を打ち破る奇抜な研究の出現に期待しています。(地文:出雲達也)

  戻る 駒澤大学 文学部 リンク
Copyright(C) 2004 KOMAZAWA UNIVERSITY All Rights Reserved.