「駒澤VOICE2004」に掲載されたものです。
ご本人と勤務先のHP転載許可を得ております。


アナウンサーとなった今、駒澤で学んだ知識がとても役立っています。

(株)岩手朝日テレビ 報道製作局報道製作部アナウンサー
文学部地理学科2001年卒
千葉県立長生高校出身

矢部 順子さん
 
岩手朝日テレビ(IAT)のアナウンサーとなって4カ月。この仕事に就くまで、そして始めてからも、駒澤大学の地理学科で学べたことが本当にプラスになっていると実感しています。

私は旅行が大好きで、大学受験を前に「大学で地理を勉強したい」と先生に相談したところ強く薦められたのが駒澤大学でした。その頃はまだアナウンサーを志望していたわけではなく、将来は得意な地理学の知識を生かして旅のリポートに関する仕事ができたらと思っていました。

 

リポーターを目指してアナウンススクールに通っていた大学4年の頃に「テレビ局のアナウンサーも旅のリポートはするし、社員としての身分が保証されているから応募してみては」とアドバイスを受け、地方局の選考試験に応募したのがアナウンサーを目指したきっかけです。このときは入社に至りませんでしたが、大学卒業後は、旅行についての知識を深めるために立教大学大学院観光学研究科に進学しました。

そして、2002年夏、岩手朝日テレビのアナウンサー採用試験に応募。「他県出身のあなたがこの土地に5年、10年いるメリットは?」との面接官の質問に、日本全国をほとんど旅して岩手の地理にも詳しいとアピールでき、結果的に大勢の応募者の中から採用に結びついたと思います。翌年の修了を待たずに、内定のわずか1カ月後には正式のアナウンサーとしてデビュー。

現在、平日は天気予報、週末は旅の話題や娯楽番組を担当しています。地方局のアナウンサーは、原稿を読む仕事だけでなく、県政や県警の情報を収集したり、記者を兼ねて取材現場へ出かけて原稿を書いたり、いくつもの仕事を同時にこなさなければなりません。

 

アナウンサーになった私にとって取材に行くときには、地理学科の授業で農家を回ってインタビューした「巡検」の技術が身についていたことが何よりも役に立ちました。

私の場合は地理の知識でしたが、学生時代に何かひとつ他の人に負けないものを持つことは後々強みになります。自分の長所を活かしてサークルやアルバイトで交流の機会を持ち、できるだけ多くの人と接して、大学で学ぶうちに自分の可能性を広げていってほしいですね。


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